なかなか釣りに行けない日々を過ごしていた最近。今日はついに釣りに行けるタイミングが訪れました。2,3日前からは天候も好調で、気温の高い絶好の釣り日和が続いていました。春と言えば「底を釣れ」と言われる通り、水温の安定していた深場から、より早く水温の上がりやすい浅場へ巣離れしてやってきたヘラブナを狙うのがセオリー。私の中で底釣りと言えばおばやんちが定番ですが、せっかくの高い気温と釣り日和の恩恵を受けやすい場所となれば必然的に全体水深が浅めで水量も少ない釣り場という事になります。今回はここのところ仕事ばかりで錆び付いていたウデの肩慣らしも兼ねて、行ってきましたいつもの 田島池 へ。
Contents
2024/03/16 栃木県 田島池 フィールドデータ
春というよりは初夏を思わせるような好天に恵まれた当日。釣り場の裏手にある土手には春の訪れを知らせる菜の花が満開を迎えていました。
当日のフィールドデータ
2024/03/16 10:30~14:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:19℃ 前日より3℃上昇
水温:11℃
水質:平常
水量:平常
風 :午前中は東風。午後から強めの西風
当日の水色。午前中はそよ風程度でしたが、午後からは風の強く吹く時間帯がありました。
水温は11℃超え!水中はもうすでに春を迎えているのかどうか?を読み解く事がカギとなります。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
今回使用したウキは小さく、コンパクトなボディでありながらも重いウエイトを支えられるパワーと強い浮力を持つ太めのパイプトップを採用。しっかりとセッティングを出せばドボンでもエサ落ちや微妙なサワリが表現されます。
スタート時セッティング
竿:12尺
ウキ:パイプトップ5㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ0.8号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS 上0.4号 ・20㎝ 下・0.4号 27㎝
ハリ:上下・オーナーばり リグル4号
竿は10尺か12尺かでちょっと悩みましたが、週末ということもあって長めの12尺でスタート。ウキはドボン仕掛けに合わせて使うことの多い太めのパイプを備えた5㎝ボディをチョイスしました。ハリスの長さは私の少ない過去の実績から必死に思い出したなんとなくのセッティング(笑)。ドボンに関しては正直なところ「やった事がある」程度の素人なので実戦の中で調整していく予定です。
本日のエサとブレンド
高実績な底釣りのブレンドパターンは何種類か持っていますが、今回は最も集魚効果の強いブレンドパターンでスタート。釣り込むためではなく、あくまでも魚を寄せる「バラケ」として使用します。
グルテンかダンゴか?この時期はどちらのパターンにするかで釣果が大きく変わります。どちらが効果的なのかは水中の季節がどの位進んでいるかどうか?に依存してくるので、まずは魚の反応を見ながら両方のエサをハイブリッドに打ち返して、状況を探る作戦とします。
ダンゴの底釣り芯華:1(50cc)
ペレ道:1(50cc)
水:1(50cc)
上記のダンゴ以外に、もちろんメインとなるグルテンも用意。「春」「底釣り」と言えばいもグルテンだろうと、今回は家の倉庫から久しぶりにいもグルテンを引っ張り出してきました。適度な重さとエサ持ちはこの時期にピッタリです。今回は新べらグルテン底を少しブレンドして開きをプラス。いもグルテンと新べらグルテン底のブレンド比率やグルテンの硬さは、ヘラブナからの反応を見ながら臨機応変に変更していきます。
いもグルテン:0.7(70cc)
新べらグルテン底:0.3(30cc)
水:1.1(110cc)
実釣開始
今回使用したドボン仕掛け。始めはバランスでトライしていましたが後半は強い風に対応するべく、ドボンでに変更。管理釣り場ではあまり出番の無いドボンですが、春先には強力な釣果を発揮する事があります。
いつも以上にスロースタートとなった今回の釣行。週末になると混み合う田島池ですが、今日は予想していたよりもかなり空いていました。釣り座は比較的選び放題ではありましたが、いち早く春を意識したアグレッシブなヘラブナをターゲットとするなら浅場を控えた釣り座が有利になります。普段は中央の浮き桟橋や西側の釣り座を選び、池の中央を狙うパターンが多いですが、今回は上記の理由から珍しく東側の固定桟橋(へら台)に釣り座を構えました。週末遊びに行く事の多いここ最近の田島池は、毎回苦戦するパターンがお決まりだったので、警戒していましたが、釣りを開始して1時間ほどは風も流れも無く、底釣りの基本とも言えるバランスの底釣りで釣果を重ねていました。グルテンよりもダンゴの方がアタリ出しが早く、釣りのテンポが出てきたのもつかの間、少しずつ東からの風が強まってきました。水の温まってきた春に有効となる底釣りですが、センシティブなこの時期のヘラブナにはバランスよりも、ハリスが底を這うドボン仕掛けの方が効果的になる事もしばしば。管理釣り場ではほとんど使用することのないドボンですが、今回は好調な田島池のポテンシャルを信じ、試しに投入してみる事にしました。
ドボンの振込みは基本的に振り切り。小さめなウキは完全に沈没してしまいますが、オモリが着底したタイミングを見計らって竿を前に出してトップから2~3メモリ水面に出るように調整します。オモリの重さは風や流れに流されない最低限の重さがベスト。オモリの重さと使用するウキの浮力、水面からどの位メモリを出すのか?全てのセッティングがしっかりと決まってバランスが整えば、サワリやエサ落ちのわからないとされるドボンでも水中の変化が手に取るようにわかるようになります。また、ここまでセッティングが出ている状態ならアタリはほとんど消し込みばかり。やや小ぶりでコンパクトなウキを使うのには小さくなりがちなドボンのアタリを大きく出させるという理由があります。
そんなこんなで開始したドボンの底釣り。さすがにバランスの底釣りと比べればペースは落ちましたが、アタリの出るスピードやエサの落ちるタイミングを見計らってグルテンとダンゴの使い分け、エサの大きさや付け方、硬さを調整していきます。途中ヘラブナを十分寄せる事が出来たので、作戦を変更してダンゴよりもグルテンをメインにした釣りへと切り替えます。気持ちカラが増えてきたのでエサに手水を打って少しグルテンを柔らかく。いぜんダンゴよりもグルテンの方が喰いアタリの出るタイミングは遅いままでしたが、カラが少なく高確率で喰いアタリにつながるグルテンの方が結果としては効率的でした。久しぶりに使ったいもグルテンは幼少期によく使ったエサの1つ。特有のニオイはその頃を思い返す事も多く、様々な思い出とともに釣りを締めくくる事が出来ました。
ドボンで狙う春のヘラブナ 栃木県 田島池の釣果と振り返り
水中はイメージ以上に季節が進んでいる感じがしました。もう少し気温が安定すればハイシーズンの幕開けとなるでしょう。
ドボン自体、年に1回やるか?やらないか?と言う釣りですが、久しぶりにトライしてみたらあらためて奥が深く、面白い釣りだなと感じました。豪快な部分が大半以上を占める釣りですが繊細な部分も多く、バランスの底釣りと同様ファンが多い釣りなのが良く理解出来ました。文中でも触れたように、場合によってはバランスの底釣りよりも効果的になる事もあるので、しっかりとやり込んでおく必要があります。まだまだ「釣り」としてのレベルは低い状態なので、今回の釣行で獲得した経験値や感覚が鈍ってしまう前に、次回の釣行へつなげたいと思います。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
最後までお読みいただきありがとうございました。
★田島池での釣行記はコチラ★