茨城遠征3回目となる今回、行き先は筑波湖と決めていました。筑波山の麓に広がる豊かな環境は、「バコベラ」と呼ばれるマッスルなヘラブナを育む事で有名な管理釣り場。古くから多くのファンに支えられてきた老舗のフィールドは、私がまだ畑違いのバスプロだった時でさえ、そう言った釣り場が存在している事を知っているほどの知名度でした。活動範囲の極めて狭い箱庭釣り師の私にとって、今回ももちろん完全初見。多くの著名人も足繫く通う 筑波湖 チャレンジのスタートです!
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2024/07/26 茨城県 筑波湖 フィールドデータ
天候は1日を通して晴れていて筑波山がキレイでした。ほどよく風もあってわりとスペースの広く取れる桟橋は、パラソルの角度も決めやすくて釣りに集中出来ました。最深部は6.2m、浅い場所は1.4mの筑波湖はいろんな釣りが楽しめます!
当日のフィールドデータ
2024/07/26 9:00~14:30
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:36℃
水温:31℃
水質:平常?
水量:たぶんちょっと増水
風 :終日時々北寄りの風、微風。
水色はこんな感じ。高水温期特有の緑がかった水色が特徴的な筑波湖の水は、どことなく栄養豊富なイメージを連想させます。
水温は約31℃。年間を通して最も暑い時期の水温はこの辺りが頭打ちでしょう。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
バコベラと言えば全体的に緑がかったボディに分厚く肩の張った体型、小さい頭と口から下アゴにかけて黄色く彩られた体色が特徴的。他の放流ベラと大きく異なる特徴はひと目で判別可能です!
今回使用した竿と仕掛け
竿:12尺
ウキ:パイプトップ8㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス : 将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上/20~25㎝ 下/30~35㎝
ハリ: オーナーばり バラサ7~8号(上下同様)
今回はメーター両ダンゴを基準にスタートしましたが、セッティングの方向性もわりと早く決まったので、ヘラブナの活性に合わせて各セクションを修正していくイメージでした。それでも最終的には6㎝ボディのウキは8㎝に、6号から入ったハリも8号にスープアップ。ペレットベースのやや重いエサを背負わせ、どっぷりと深ナジミさせつつもギリギリのところでこらえさせるウキは全8目中トップから5目出しでエサ落ちのセッティングとし、ベストな状態はかなりパワフルなセッティングとなりました。
本日のエサとブレンド
今回はまさかのペレットベースブレンドでチャレンジ。結果的にはほどよい重さのあるペレットベースのダンゴが良い仕事をしてくれました。
今回も初手はマッハ×凄麩×カルネバのブレンドでスタートしましたが、魚の寄りが強くなった開始1時間後にはウキが立つ間もなくエサ落とされる状況となったため、試しに重さが特徴的なペレットベースのブレンドを試す事に。硬すぎるとカラツンになる。手水を打って柔らかくなりすぎるとジャミに捕まったりエサが持たなかったりする・・・。ウキの動きを見ながら微妙なタッチを調整するとペレットダンゴらしい目の覚めるような強烈な喰いアタリが連発しました。
ペレ軽:5(500cc)
GD:1(100cc)
カルネバ:1(100cc)
浅ダナ1本:1(100cc)
粒戦細粒:1(100cc)
水:2.5(250cc)
画像のエサは最高にタッチが出ている状態。タッチ感を画像で伝わらないのが残念です。エサがあらかじめ水を吸いきって、GD特有の弾力あるボソッ気が出たらOK。GD半分、カルネバ半分でエサを持たせているのはカルネバだけでは上から開きすぎる、GDだけではタナに入ってからしか開かないという特性を狙い通りに、バランス良く解消するため工夫です。こうすることでエサを十分持たせながらもウキが立ってから深ナジミするまでに出る早いタイミングのアタリをとらえる事が出来る様になりました。
実釣開始
エサは絶対に練り込まず、エアーを含ませた状態のモノをハリ付けで持たせるイメージ。細粒でペレット感と重さをプラスし、浅ダナ1本でエサ付けのしやすさとまとまり感をサポートさせています。
釣り座は良くわからないのでひっそりと釣りが出来そうな6号桟橋のちょうど中央付近としました。今思えばせっかくの筑波山が見られる反対側にすれば良かったと少々後悔しています。開始1時間ほどは様子見がてらいつも通りのセッティングを用いた9尺のメーター両ダンゴ(エサはマッハ+カルネバ+凄麩)でスタートしました。3投目で弱いサワリが出て筑波湖初の1枚目は5投目。多少のサワリを表現しながらもゆっくりとナジミの入る6㎝ボディのウキがそろそろナジミ切るタイミングかな?と思った瞬間、スパッと消し込むキレイなアタリはお手本のようでした。思っていたよりもずっと早いアタリ出しの後、魚からのシグナルは活発で、いつも試しで作る半ボールのエサを打ち切る頃には15枚ほどの釣果となっていました。
ところが10時を過ぎると今度はヘラブナやジャミの寄りがだんだんと強くなり、ウキの動きが複雑化していきます。相変わらずポロポロとは釣れますがエサの微調整が難しく、どことなく行き当たりばったりな拾い釣り感の出た状況を変えるべく、ハリをバラサ6号→7号に変更。ハリのサイズでしっかりとエサを持たせると同時に、ウキのサイズを6㎝から一気に8㎝ボディの太パイプ仕様に変更。(本来なら1サイズアップの7㎝ボディをチョイスする場面ですが、普段使っている7㎝ボディのウキは前回の椎の木湖釣行で破損したまま修理する時間が取れ無かったため欠番中です。)いち早くヘラのタナにエサを届け、強い喰いアタリが出やすい状況を作ります。さらにその後はスレアタリが頻発したため上下ともハリスの長さを少しずつ詰めながら状況を確認し、最終的にハリスの長さは20/30㎝にチェンジするとウキの動きは安定するようになっていきました。
それでもエサが持たなかったり、おそらくジャミによるカラツンは多発。今回もオモリ周りを飛ばす仕掛けアクシデント発生を期に竿を伸ばしてみる事にしました。
竿を伸ばそうと思った理由は2つ。1つは筑波湖の直近釣果を見ると、浅ダナでも少し沖に出した釣り方の方が良い結果となっていたこと。もう1つはこのような状況の場合、少し沖を攻めるとジャミが意外と大人しかったり、ヘラブナも素直な事が多いことが理由となります。筑波湖のような常にエサを打たれている人気管理釣り場ではこの様な傾向となる事が多く、普段エサが打たれている場所をズラす事で良い反応が返ってくる事もしばしば。竿の長さはどの位にしようか少し考えましたが、そよそよと吹く風の影響と振込み精度を考えて12尺で試す事としました。(ウキやハリ、ハリスの長さ等の基本セッティングは9尺と同様)
竿を変えてからヘラブナの反応はすこぶる素直。狙っているポイントはジャミよりもヘラの占有権が強く、キレイなアタリが連発します。ここからはジャミに邪魔される事無く、非常に良いペースで釣れ続けますが、やはりエサが軽すぎるのか?ヘラがガッツリ寄ってくるとナジミ際のウキの動きが若干不安定に。ナジミが入らないままエサを落とされてしまう事が度々ありました。ここはもうウキのサイズを上げるか?エサを変えるか?という部分ですが、今回は仕掛けの取り回しやリズムを変えたく無かったため、思い切ってペレット系のエサを試す事にしました。
私自身、初見の場所でペレット系のエサ、いわゆるペレ宙をやることはほとんどありません。ペレット系のエサは、そのフィールドの魚のクセを十分理解していないと効果を発揮しないばかりか、エサの特性が強いので合わせる事が難しく、釣れる釣れないがはっきり出る諸刃の剣。安定した釣果を狙うのであればこのまま両ダンゴで通すべきですが、ここまで釣ってきた感覚や筑波湖ヘラのクセを考えるとペレット系のエサはおそらく有効で、ペレ宙らしい爆発力に期待出来るハズです。
エサを変えて以降、出だしはエサのタッチが合わずに少々苦戦しましたが、それぞれのエサに役割を持たせた本格的なペレットブレンドは徐々にその実力を発揮してくれました。ペレット特有の重さは、上でつかまりにくく、狙ったタナにスマートに入って理想的な展開とななって、竿を長くしたにもかかわらず釣れてくるペースは逆にアップ。ラスト1時間はペレット特有の強い集魚力の副作用でジャミが少し寄って来てしまい、ちょっかいを出されはじめたのでハリのサイズをバラサ7号→8号に変更。相変わらずヘラ優位な時合はハリのサイズを変更しても反応が変わらず、高浮力なウキを一瞬で消し込むアタリはもちろん、喰いっ走りや竿ツンのような強烈なアタリ、ちょっとアタリを見逃すと直ぐにりゃんこになってしまうなど、タナでヘラがエサを取り合っている事が伝わってくるほどの反応が続いてゴリゴリのバコベラが連発!体高が高く健康的なヘラブナらしいトルクフルな引きを十分堪能することが出来ました。
筑波湖の健康的なヘラブナは引きも強烈!しっかりとした軸を持つバラサ8号でも度々伸ばされてしまうシーンが散見されました。
バコベラとペレ宙 茨城県 筑波湖釣行の釣果と振り返り
気合いを入れて集中していれば100枚達成出来ましたね。スタートが遅いので致し方無い部分もありますが、思っていたよりも魚が素直で全然釣れました。
いやー楽しかったですね。ヘラブナは尺前後がアベレージサイズとなりますが、体高と魚体の厚みが他の釣り場とは段違い。トルクフルな引きはイメージ以上に竿を絞ってくれるのでスレと勘違いしてしまう場面も何度かありました。ヘラブナ自体は活性も高く素直ですが、クチボソとブルーギルが多く、彼らの存在がまた釣りを難しくしています。まさか初見のフィールドで大好きなペレ宙(タナはメーターですが・・・)をやるとは思いませんでしたが、途中で判断した竿のチョイスやエサの選択はイメージ通りの結果が出せました。放流量が多く、ヘラブナが素直でアグレッシブな釣り場ではペレット系のエサが有効となるケースが多いので、今後はこのうだるような暑さを味方につけてガンガン多用してみようと思います。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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