年末に左手手首を痛めました。年の瀬の忙しさもあり、大したことないだろうとそのまま仕事を続けていましたが、バラケもまともに丸められないほど違和感を感じるようになった左手にたまらず年始早々整形外科へ。大事には至りませんでしたが、しばらくは絶対安静ということで大人しくしていました。どことなくモヤモヤした年末年始を過ごしていましたが、やっと最近になって違和感も薄らいできたので、今日はリハビリがてらいつもの 田島池 へ。
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2024/01/06 栃木県 田島池 フィールドデータ
2024年初釣行はすっきり快晴。土曜日という事もあり例会が開催されていました。
当日のフィールドデータ
2024/01/06 10:30~14:30
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:16℃ 前日より3℃上昇
水温:8℃
水質:平常
水量:平水位
風 :無風
当日の水色。前回同様変な濁りも無く、コンディションに影響はありませんでした。
釣り座は最近定番の西側桟橋の101番。水温はイメージしている以上に高い状況でした。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
今回は必要最低限の小さいウキを使ったライトなセッティングを使用。厳寒期にメインとしている仕掛けはトータルバランスの優れ、アタリの少ないタフな状況にこそ真価を発揮します。
スタート時セッティング
竿:9尺
ウキ:PCトップ7㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら スーパープロフロロ 道糸 GL 0.6号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS上0.5号 ・10㎝ 下・0.3号 60㎝
ハリ:上・オーナーばり バラサ5号 下・オーナーばり リグル3号
今回はフロロラインを用いた9尺を使用。竿いっぱいで底を取れるセッティングは操作性に優れるだけでなく、細糸は小さな違和感をダイレクトに表現してくれる部分が最大のメリット。1枚が貴重な状況でこそ大きな有意性が生まれます。
本日のエサとブレンド
初手は段底の基本としているブレンドパターンをチョイス。魚の寄り具合を見てバラケの「抜け加減」をコントロールしていきます。
エサは自分の中で段底のお決まりのパターンとなっているブレンドパターンを採用。ボソッ気の強いエサですが、ハリ付けする際の「指圧」で持たせ具合をコントロールしやすい特性を有しているので、オールシーズン通し効果な私のスタンダードです。
粒戦:0.5(50cc)
水:1(100cc)
~5分吸水~
ヤグラ:2(200cc)
段底:1(100cc)
セット専用バラケ:1(100cc)
エサが仕上がったら、少しずつ手水を加えながらエサ付けしやすいタッチまで調整します。ヤグラを含んだブレンドパターンは経時変化しやすく粘りが強くなるため、都度セット専用バラケを追い足しながらバラケの持ち具合、抜け具合を整えていきます。
クワセにはこれまた定番化している自家製のさなぎ漬け力玉ハードⅡを使用。後半は通常の力玉さなぎ漬けと状況で使い分けました。
実釣開始
打ち始めのバラケサイズ(左)とヘラブナがしっかりと寄り切ってタナが仕上がった時のバラケサイズ(右)厳寒期はバラケの打ち過ぎも魚を遠ざける要因になってしまいます。
土曜日という事もあり、田島池の中央桟橋では恒例の例会が開催されていました。フリーの方は昨年末同様にやや長めの竿に両グルを打っている人が半数ほど。残りは浅ダナセットとちょっとだけ段底と言った釣り人の割合でした。前回の釣行以来、段底をやっていませんでしたが、今回は初めから厳寒期のタフな状況にこそ威力を発揮する繊細な段底を試してみようと決めていました。道糸はナイロンでもフロロでも構いませんが0.6号をベースに、各パーツはパワーバランスを考えてセッティングする事がポイント。こうして組み上げた仕掛けは結果的に強度面も非常に優れており、様々な面で抵抗の少ない細仕掛けは、厳寒期特有の微かなサワリやアタリを最大限表現してくれます。また、この時期の季節風や水流の影響を受けにくい特性はコントロール性も高く、ちょっとした違いが釣果を大きく左右する厳しい季節の強力な武器にもなるのが事実。まずは段底の基本通り、しっかりとタナまでバラケが入るよう、深ナジミさせるように意識して魚を寄せていきますが、9尺の竿でほぼいっぱいとなるタナは、イヤでも同じ場所に振込む事となるので精度は抜群です。時期や水温を考えれば魚の反応が返ってくるまで3~40分ほどかかるかな?と思っていましたが、最初の反応は予想以上に早く20分ほどでサワリ始めてすぐさま本日の初アタリへ。底釣りにしては大きいアタリに思わず手を出してしまいますが、初アタリはほっぺたへのスレ掛かりとなりました。すぐさま次の1投を投じますが、その後はしばらく沈黙。ペースを保ちながらリズム良くエサを打ち返すと、反応は戻りはじめるものの、サワリはあるけど喰いアタリまで届かない歯がゆい状況が続きます。なかなかハッキリしない状況に十分取っていた下ハリスの這わせ幅を2㎝ずつ詰めて、仕掛け全体を「張る」方向に調整していくとモヤモヤしていたウキの動きにも徐々にメリハリが出始め、半節ながらもスピード感と力強さのあるアタリをとらえて無事に本日の1枚目を取り込む事が出来ました。
今日のパターンは寄ってきたヘラブナをポツポツと1枚ずつ拾って行くようなパターン。1枚釣るとしばらく反応が途絶えてしまいますが、キッチリ寄せに徹していると、10分ほどで反応が戻ってきます。その繰り返しでコツコツと釣果を重ねていきますが、午後になるとヘラブナ達の活性が上がったためかカラツンが多発し始めます。糸ズレではなく、完璧な喰いアタリに見えるにもかかわらず、ことごとく空振る状況にたまらず下ハリスの這わせを多くしていきますが改善されず。もしかしたらハリが重すぎるのか?はたまたサイズが合っていないのか?と考えてハリもとっかえひっかえしてみます。最終的にはクワセエサをハードⅡ→さなぎ漬けの力玉(ノーマルサイズ)に変更するも効果なし。あとは直接ハリスの長さを変更するしかありませんが、底釣りの場合はタナを取り直さなければならないため面倒に思えてなかなか実行に移せません。それでも今後の展開を考えれば行動しない手はないと思い切ってハリスを60→56㎝へと大胆に詰めて反応を伺ってみるものの、ハリスを詰めた状態ではアタリはもちろん、サワリさえもらえない状況になってしまいました。しばらく我慢するものの、一向に好転しない状況にセッティングを一度リセットし、カラツンをもらいながらもウキを動かし続け、積極的にアワセで終わりすぐ打ち返す早い展開を選択。最後まで状況を変える事は出来ず、厳寒期特有の難しさを感じる1日となりました。
超高精度段底で厳寒期に挑戦! 栃木県 田島池の釣果と振り返り
釣果的には満足ですが、課題も多い1日となりました。
1月、2月は最も魚の動きが鈍り釣果伸び悩む季節。最近ではどこの釣り場でも厳しい釣果情報を耳にしていましたが、田島池は思っていたよりも混雑していて、昨年の断続的な新ベら放流以来の好調っぷりが見て取れました。しかしながら実際フタを開けてみれば、思ったよりもシブい状況に苦戦を強いられましたが、今回はフロロラインを用いた細仕掛けのメリットを存分に生かせたかと思います。それでも今になって思い返せば取り切れないアタリも多数あったと感じる部分も多く、厳寒期だからこその繊細な変化をいかに感じ取るか?が今後の課題となりそうです。次回は田島か吉沼か。段底武者修行はまだまだ続いて行きそうです。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
最後までお読みいただきありがとうございました。
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