釣行記

2024/07/01 魚影の濃さはトップクラス! 茨城県 三和新池釣行記

レストランや食堂ではほぼ同じメニューを注文するタイプの私。その様な性格なので釣り方や釣り場も基本冒険はせず、堅実な選択をする事が多いのですが、7月になったら自身のスキルアップを狙って、少し別の釣り場にも足を運んでみようかと考えていました。最近やっと梅雨入りし、本格的な暑さが訪れる一歩手前となった関東地方。シチュエーション的にはベストなタイミングとなった今回は、数ある管理釣り場でもトップクラスのメジャーフィールドである 三和新池 へ遊びに行ってきました。

2024/07/01 茨城県 三和新池 フィールドデータ

メジャーな管理釣り場なので混雑を予想していましたが、思った以上にスカスカでした。(多分天気の影響)東側の桟橋は貸切で、地元の例会組が底釣り縛りの大会を開催していました。

当日のフィールドデータ

2024/07/01 9:00~14:30
天候:曇り時々雨 前日も同様
気温:29℃ 
水温:25℃
水質:平常?
水量:平常?
風 :無風

箱池らしくヘラブナはスタート時点でゴリゴリにウワズった状態。水の透明度はけっこう高めでした。

水温は25℃。連日の雨模様が少し水温を和らげている印象です。

釣り座は45番。西桟橋西向きのちょうど中央。最も水深のある釣り座でスタートです!

今回使用した道具と仕掛けのセッティング

上:前半使用したPCトップ 下:後半使用したグラストップ

同じサイズのウキですが、今回のようなシビアな状況では明確な目的を持って使い分ける事が超重要です!

今回使用した竿と仕掛け

竿:8尺
ウキ:グラストップ11㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス : 将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上/30㎝ 下/38
ハリ: オーナーばり バラサ7号(上下同様)

釣り場のコンディションや混雑具合、手返しの速さを考えて竿は規定最短の8尺を選択。(スタート時は9尺)ウキ10目中上から6目出しでエサ落ちのセッティングとしてスタートしましたが、最終的には出来るだけスムーズにタナへ仕掛けが入るようにトップから5目出しへとリセッティングしました。

本日のエサとブレンド

今日のブレンドパターンはかなり変則的ですが、それそれに目的を持たせた必須のセレクト。結果的には狙った効果を発揮してくれました。

スタート時は通常のブレンドパターン(カクシンベース)で開始しましたが、非常にキツイ魚の寄りと活性にエサが持たずに2ボール目からパターンを変更。試行錯誤を繰り返した結果、かなり変則的なブレンドにたどり着きました。適度な重さと粘りのあるダンゴはタナに入りやすく、お手本のような強い喰いアタリを連発してくれました。

ダンゴの底釣り夏:1(100cc)

水:2(200cc

カクシン:3(300cc)

カルネバ:1(100cc)

コウテン:1(100cc)

バラケマッハ:1(100cc

粘力:付属スプーン1杯

ダンゴの底釣り夏はあらかじめ水に溶いてから使用。ダンゴに重さをプラスする狙いとエサ持ちを強化させる目的があります。普段凄麩を採用する部分をコウテンに変えたのもダンゴに重さをつけて調整し、理想的な開きを再現させるため。カクシンベースながらカルネバを追加しているのはエサ持ちアップとハリへの芯残り強化を期待したトーナメントシーンではお決まりの手法と言えます。仕上げにはめったに使わない粘力で全体的にダンゴに粘りをプラスして、水が全体的に行き渡るようにかき混ぜたら、今度は画像のようにまとまりが出るまでボールの縁にこすりつけ、練り込んで完成です。

実釣開始

今日はめったに使わない「粘力」が大活躍!!とにかく狙ったタナにエサを入れてナジミを出す事がしっかりしたアタリを出すために必要不可欠でした。

2~3日前から天気予報とにらめっこしていましたが、直前で曇り予報となったため今回の釣行を決行しました。三和新池に向かう道中は風も無く、暑くも寒くもない過ごしやすい天候でしたが、あともう少しで目的地というところでポツポツと雨粒が・・・音を立ててフロントガラスを叩く大粒の雨粒はやがて勢いを増して到着する頃には乾いていたアスファルトの路面もすっかり色が変わっていました。

三和新池に来るのはおそらくはじめて。子供の頃に似たような所に行った記憶もありますが、魚のクセやアベレージサイズはもちろん、水の色も水深も思い出せない事を考えれば初見のフィールドと言っても良いでしょう。魚影の濃い管理釣り場だとは聞いていましたが正直ここまでとは思いませんでした。池全体の水深は浅いところで約2m。中心に向かって素直に深くなるすり鉢状の形状は最深部で5mほどの水深があります。しっかりとした水深と広いスペースは様々な釣り方の受け入れ幅も広く、8尺の短竿メーターセットから19尺の底釣りまでストレスフリーで楽しめる環境が整っています。箱池らしくひどくウワズリ気味なヘラブナ達はちょっとエサを打てば直ぐに湧いてしまいそうな状態。この様な状況を上手くコントロールしつつも、せっかくの十分な水深を楽しむならチョーチン系の釣りがベストだろうとスタートは9尺のチョーチン両ダンゴとしました。

まずは様子見という事でいつも通りエサを打ちを開始。予想通り魚は直ぐに湧いてしまいます。3投目にしてウキのボディすらナジミの入らない強いウケからのスレアタリのような消し込みに上手くアジャストして三和新池初の1枚目を無事に獲り込むますが、それからはウキすらも立たせてもらえないような激しいウケに捕まってしまいます。過去に行った金山湖柳生フィッシングパークも箱池で同じ様な状況となりましたが、今回はそれ以上。平日で底釣り例会組以外、ほどんど他のお客さんがいない状況(ちなみに私が選んだ西桟橋は、西向きも東向きも私だけの貸切状態でした。)も後押ししてか、ほとんど釣りになりません。

すかさずスタート時40/50㎝としていたハリスの長さを30/40㎝に詰めてハリもバラサ6号→7号へ。仕掛けのセッティングでタナにエサを入れやすくするだけでなく、ウキの動きと状況を見ながら少しずつ手水を打ち練り込んでいきます。今日はエサの開き具合よりも持ち優先。タナにさえキッチリ入ってくれれば強い喰いアタリが出ますが、ヘラブナが厚く強く寄っている状態ではスレアタリと喰いアタリをしっかり見極める事も重要。無駄に開きの良いダンゴではスレアタリも増えてしまうので、このあたりのコントロールで釣果に差が生まれます。

いつも通り試しに作った規定量半分の1ボール目を30分ほどで打ち終えて釣果は早くも20枚を少し超える程度。仕掛け自体のセッティングに間違いは無く、2ボール目のエサの方向性もおぼろげながらに見えてきました。

2ボール目は1ボール目のブレンドパターンをベースに、さらにエサ持ちと重さをプラス。カルネバの部分をGDにしようかどうか少し悩みましたが、エサの抜け具合やナジミ際のコントロール性を重視して今回はカルネバをチョイスしました。時間が経つにつれてさらに強くなったヘラブナの寄りですが、最後にカバンの底に眠っていた「粘力」でエサ持ちをアジャストするとほぼ狙った通りのダンゴ特性へ。ダンゴの底釣り夏と粘力を中心にコウテンやカルネバなど、全てのエサがキレイにまとまったダンゴはイメージ通りのナジミ幅とアタリを連発し、続けて打った3ボール目を終える12時前には3桁目前まで釣果を伸ばせました。

かなりのハイペースで釣果を重ねることが出来たので、ちょっとひと休みして周囲を観察してみる事に。雨はほとんど止んでいましたが、時折ザーっと降るタイミングがあります。竿先を水面に着けていると、クチボソの幼魚が竿にアタックしてきますが、これはホームグランドとしている田島池でも良く見られる光景で、カツカツと手元に響く感覚は最初少し気になるものの、直ぐに慣れてしまいます。ヘラブナの活性も高く、クチボソなどのジャミなども元気な背景は、何よりも環境と水が良い証拠。実際、箱池ながら水の動きが感じられる環境は水が淀んでいる箇所も無く、釣り場全体に健康的なイメージを強く持ちました。

コーヒーを飲みながら、東側の桟橋で繰り広げられる底釣り大会に目をやると、かなり面白い展開となっています。ウキは元気良く動くものの、私のチョーチンと同じくらいにヘラブナからのウケが強く、なかなかしっかりとしたナジミが入らない様子。思った以上に竿が曲がりません。このような状況下では両ダンゴよりも思い切って両ウドンとかの方が手堅い釣果になるのかな?などとぼんやり考えていると、早速1番近くの釣り人が竿を曲げます。けっこうな長尺で本格的な底釣りをやっていますが釣れてきたのはなんとザリガニw。良く見ると周囲の釣り人もやっと竿が曲がったと思ったらザリガニというパターンがほとんどでした。

ザリガニは釣れる度にハリスをぐちゃぐちゃにしてしまいます。三和新池のお父さん達はザリガニにキビシイおしおきをしてからハリスを修復してまたリスタート。直ぐにまたザリガニが来てハリスが・・・のエンドレスな繰り返し。こんなアクティブなザリガニを見たのもはじめてですが、ウキの動きを見ているとかなりあやしい動きも多く、中には底に着く前からザリガニにちょっかい出されているのではないか?と思われる事もしばしばあり、改めて三和新池の豊かな自然を目の当たりにしました。

そんなお父さん達とザリガニの白熱した戦いを観戦した後、午後の部をスタート。後半戦はもっと手返しのスピードを上げるために竿は9尺→8尺に変更。さらにウキをPCトップからグラスムク(ウキ自体のサイズに変更は無し)に変えてさらなる効率化を狙います。午前中よりも若干タナの浅くなったセッティングはヘラブナからの反応も良く、釣れてくるのは水面付近のヘラブナ達よりもひと回り大きく太った黄色っぽい体色の良型ばかり。ウキをPC→グラスに変えた事で、仕掛け全体もタナに入ろうとする力が強くなり、再スタートしてから半ボールを打つ頃にはナジミ際~深ナジミするまでに強くアタリが出るパターンが確立されて釣果はさらに加速。最終的にはハリスの長さを30/38㎝に調整すると、チョーチン両ダンゴとは思えないほどのハイペースで入れ食い状態を楽しむ事が出来ました。

魚影の濃さはトップクラス! 茨城県 三和新池釣行の釣果と振り返り


朝から続いた入れ食い状態は午後になるとさらにペースアップ!途中休憩をはさみましたが、13時を迎える前に3桁を達成しました。もう少し釣り人がいた方がヘラも分散されて釣りやすくなると思いますが、魚影が濃い管理釣り場だからこその難しさが確かにありました。

ヘラブナがキツく強く寄ってしまうような今日の状況は、釣り切る事が意外と難しかったりします。はしゃぎすぎる魚を上手くコントロールするには仕掛けとエサのトータルセッティングも、もちろん重要ですが、乱発するアタリやサワリを見極めてしっかり喰いアタリを出すためのテクニックやスキルも大切。何をやってもボコボコと釣れてしまう状況は正直あまり好きではありませんでしたが、今日は狙った通りの組み立てでしっかりと結果を出せたのでかなり楽しめました。適当にやってた釣りだったらこの半分も釣れていなかったでしょう。どこの釣り場と比べてもトップクラスの魚影と長尺の釣りをも受け入れてくれるダイナミックな地形変化と十分な水深。たくさんのファンがいることも良くわかるくらい、三和新池はイメージしている以上に魅力的な管理釣り場でした。

★本日のリザルト★

釣果
満足度
おすすめ度

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 ★チョーチン両ダンゴに関する釣りはコチラ!★ 

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