楽しみにしていた先週の平日休みは土砂降りで釣りに行けず、週末は家族の用事とここ最近はフラストレーションの溜まる日々を過ごしていましたが、今月も日々の節約生活が功を奏してか滑り込みで椎の木釣行の予定が立ちました。ここ最近は梅雨時期らしい不安定な天候で釣果にムラが目立っていましたが、浅いタナからチョーチンまで様々な釣りで結果が出ている様子。どんな釣りをするかはひとまず置いておいて、今回はヘラブナ釣りの聖地である 椎の木湖 へ。
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2024/06/26 埼玉県 椎の木湖 フィールドデータ
平日とは思えないほど混雑していた椎の木湖。スロースターターな私が到着した時には好きな釣り座を選べないような状況でした。
当日のフィールドデータ
2024/06/24 7:30~15:30
天候:曇り時々晴れ 前日は晴れ
気温:30℃
水温:27℃
水質:平常より気持ち濁り気味
水量:少し(10㎝ほど?)減水
風 :時々弱い東風
最近のまとまった雨のせいか水の透明度は前回と比べてやや濁りの残る印象でした。
水温は27℃!!もはや水中は夏本番です!!!
釣り座は550番。清掃センターを背にする東向きの釣り座は日差しと風の関係でこの時期不人気の釣り座となりますが、気合いでカバーです!
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
左:普段ライトホタで使っているバラサ9号、真ん中:今回の主役サイト15号、右:普段も持たせセットで基本としているバラサ7号
年に数回しかやらない本気モードのホタでは専用の上ハリを使用。ヘラブナの強いアオリにも負けずに大きなバラケを保持するには必要不可欠なアイテムとなります。
今回使用した竿と仕掛け
竿:8尺
ウキ:パイプトップ7㎝ボディ(太パイプ仕様)
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1.2号
ハリス 上: 将鱗へら スーパープロPLUS0.8号/8㎝
ハリス 下: 将鱗へら スーパープロPLUS0.6号 /28~40㎝
ハリ:上 オーナーばり サイト15号 下 オーナーばり リグル6号
盛期の椎の木に有効な釣りの代表格と言えばやっぱりホタ系の釣り。常日頃からプレッシャーが掛かっていながらも、大型ヘラが多く魚影も濃い椎の木では最も効果的となっています。大きなバラケを背負わせても沈没しない高浮力のウキをベースに15号という超ビッグサイズの上ハリは水面が盛り上がるほどヘラブナが湧いてしまっている状況でも素早く狙ったタナにバラケを入れてくれます。エサ落ちは全7目中5目出しでクワセのみとなるセッティングに設定し、気難しい梅雨時期のヘラと対峙します。
本日のエサとブレンド
今日はマッハを2袋ほど消費しましたw。エサをケチってしまっては最高のホタゲームを成立させる事は出来ません。
スタート時はマッハ単品のバラケで様子見していましたが、時間が経つにつれて魚の活性が上がって寄りがキツくなったため途中でBBフラッシュを隠し味にプラスして持ち具合を調整。タナにしっかり入れてからベストなタイミングでバラケを開かせ、リズム良くスピーディーな展開をキープする事が重要でした。
バラケマッハ:8(800cc)
BBフラッシュ:1(100cc)
水:2(200cc)
クワセには毎度お馴染みの力玉ハードLを使用。
実釣開始
メーターホタの場合は500円玉サイズのバラケが基準。ウキの動きやヘラの寄り方でバラケのサイズや付け方を微調整する事は基本中の基本と言えます。適度に水を吸って仕上がったバラケマッハ単品のダンゴは、エサ付けの時にキュッキュッと音が鳴ります!
すっかり月末恒例となった月1回のお楽しみである椎の木釣行。私としては比較的早めの時間(といっても7:30)に到着しましたが、駐車場に着いてみてビックリ!およそ平日とは思えないほど混んでいました。受付で聞いてみると今日は大所帯の例会が2組入っているそうです。また、近々何かの大会があるのか?それとも例会があるのか?良くわかりませんでしたが、どう見てもプラクティスをしている方も大勢いて、いつもの椎の木湖とはまた違う雰囲気がありました。最後まで迷っていた肝心な釣りの方は、いつも通りのメーター両ダンゴかチョーチンか?で迷いましたが、最近の傾向を見ると若干ながら浅ダナ両ダンゴの方が良い釣果を叩き出していたので、メーター規定ギリギリの両ダンゴでスタートすることに。この時期の椎の木と言えば浅ダナ=スロースタートがお決まりですが、後半の爆発的な追い上げに期待が出来るのもこの釣りの醍醐味。まずは基本通り魚を寄せる事に集中して深ナジミしたら直ぐに切って打ち返すリズミカルな釣りを心掛けます。
釣りを始めて30分。イメージしていた以上に早いタイミングで小さなアタリをとらえて1枚目を取り込みますが、ウキの動きを見る限りとても釣りが合っているとは思えません。弱いながらもポツポツとアタリが出始めましたが、ナジミ際の落ち込みでしか反応が返ってこないためハリを6号→5号に変更して0.5号のハリスは0.6号にチェンジ。ウキもストロークのある細いパイプトップに変更して先月の椎の木湖釣行同様、食い上げとナジミ際のアタリをとらえる作戦にします。
仕掛けのセッティングがある程度合わせたのでそこからはポロポロを釣果を重ねますが、かろうじて出ている弱い喰いアタリを拾って行くギリギリの状態が続きます。なんというか浅ダナ両ダンゴの割にはサワリも少なく、ヘラブナがダンゴと距離を取っている感じ。その状況を打開するために仕掛けのセッティングやダンゴのタッチ感、付け方や大きさを変えてアプローチしてみますがほとんど効果はありません。そのままの状況で釣りを続けていくと、10:30を過ぎた辺りから今度は段々とヘラブナが強く寄り始め、今までの釣り方では立ち行かなくなってしまいます。
この状況になると今までのアクティブにエサを動かし、ナジミ際のアタリを取る作戦ではエサが持たず、しっかりとナジミを入れてタナを作る必要性が出てきます。ナジミまでの時間を多く取る追わせ釣りをこのまま続ければ思うような釣果が出ないばかりか、必要以上にヘラブナがウワズらせてしまう可能性もあります。しかしながらどっぷりとナジミが入ってしまうと極端に反応が薄くなる状況も相変わらず・・・ハリのサイズやハリスの長さを調整するも好転しない状況に、思い切って今日はメーターホタを試してみる事にしました。
コンディションの良い状況下では桟橋付近でウロウロするヘラブナを良く見かける事の多い椎の木湖ですが、今日は1日を通して見かける事はありませんでした。バラケをこぼしてもヘラが寄って来る事の無い状況は気難しい今日のコンディションを象徴しているかのようでした。
ダンゴでは喰わせ切れない。けれどセットでは弱すぎる・・・ちょうど梅雨時期となるこのタイミングでは今日の様なコンディションに良く遭遇します。このような状況下ではヒゲトロやダンゴタッチのバラケを用いたいわゆる「パワー系のセット」が活躍しますが、ホタ系の釣りはその中でも最強クラスのアピール力を持った釣りと言えるでしょう。とにかく狙ったタナに厚く、濃く寄せてタナを作る事をイメージしてエサを打ち返していきます。極太ボディとパイプを持ち合わせた専用ウキが1節残してどっぷりと深ナジミすると直ぐに返し始め、バラケが落ちきったら直ぐに打ち返す・・・振込みから打ち返しまでは40~60秒ほどで1サイクルが完了する極めてハイスピードな展開でゴリゴリ攻めていくと、今までの両ダンゴでは見られなかった様な強烈なサワリが出始めます。仕掛け自体が重く、強いので微妙な食い上げアタリやナジミ際の繊細なアタリは皆無。やがて水面付近には椎の木特有の大型ヘラがチラホラと見え始め、強力な浮力を持つウキをズバズバと消し込むアタリが連発します。
普段持たせ系セットで基準としている5.5㎝ボディのウキ(上)と今回使った7㎝ボディのショートパイプ仕様の浅ダナ専用ウキ(下)。メーターホタの釣りでは高活性なヘラブナの強烈なアオリにも負けない高浮力なウキが重要なファクターとなります。
12時前になるとヘラブナ達の活性もMAX。イメージ通りとも言える非常に良い展開で釣果を重ねていきますが、いかんせん魚のタナはウワズリ気味でカラツンが徐々に増える展開となり、ホタ系の釣りではお決まりのパターンが目立つようになります。下ハリスはセットの釣りで基本としている40㎝でスタートしましたが、少しずつ短くして最終的には28㎝に変更。クワセの方もハードL→Mにローテーションしてみましたが前回の釣行同様反応は逆に悪くなる状況でした。
私自身、本格的にヘラブナ釣りを始める前はバスプロとして釣りに携わっていましたが、ルアーフィッシングの世界ではこの現象、けっこうあるあるなんです。日本人はどうしても状況が悪くなるとついつい繊細な方向、弱い方向(堅実に感じる方向)へとシフトしがちですが、それがかえってアピール力不足となって反応が得られなくなる事が良くあります。釣り場のコンディションや状況が悪いからといって釣りがどんどん弱くなって行く→魚からの反応もどんどん弱く遠くなってしまう負の連鎖。しっかりと状況を見極めた場合、むしろ釣りを強くする方が正解だったります。今回の椎の木はまさにその様な状況。繊細なアタリを拾って行くようなシビアな両ダンゴの釣りでも釣れるには釣れますが、ホタの様なパワー系の釣りでゴリゴリ攻め込み、半ば強引にこっちのペース、釣り方を押し付ける釣りで、その釣りにだけ反応するような強い魚だけを狙う釣りは、結果として効率も良く釣れるペースも格段に上がりました。
午後に入ると釣りのペースはさらに加速。中には大きなダンゴにアタックしてくるヤンチャなヘラブナも増えてきます。私自身この釣りは、上ハリを喰って来てもぜんぜんOKな釣りなので試しに上ハリをサイト15号→いつもライトホタで使っているバラサ9号に変更して様子を見てみる事にしますが、上ハリのサイズを変えた途端バラケが持たなくなってしまいタナにバラケが上手く入らない状態に・・・またダンゴにちょっかい出すヘラはアベレージサイズよりも1周り小さいいわゆる「がさベラ」の類ばかりだったので直ぐに上ハリをサイト15号に戻してキッチリ深ナジミさせ、戻し始めて直ぐに出る「ドンッ」と入る強いアタリに的を絞るとサイズも伸びるようになりました。
14時を迎える頃にはカラツンを交えつつもほとんどアタリっぱなしの状態。周囲が釣果に伸び悩む中、ギャラリーが出来るほどのペースで釣り続き、最後は他の釣り人にアドバイスを求められるような状況でお開きとなりました。
正統派ホタメーターで梅雨時期攻略! 6月の埼玉県 椎の木湖釣行の釣果と振り返り
前半戦は苦戦を強いられましたが両ダンゴでも上手く釣れた方だと思います。最終的なセッティングが釣り始めから出来ていたならもう少し釣果が伸びていたかも知れませんね。
釣果は池全体で3位のリザルトでした。平日の割に混雑していた状況では良く釣れた方だと思います。人気管理釣り場特有の気難しさを垣間見せるセレクティブな状況でしたが、バラケや仕掛けのトータルセッティングが非常に上手くアジャスト出来ました。来月は暑さとの戦いとなりそうですが、キッチリ釣り込めるように準備したいと思います。
今回はちゃっかり宣伝しておきましたw
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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