釣行記

2024/06/04 盛期の浅ダナセットで実釣テスト!力玉ハードS、ハードMのインプレッション!!

釣れるエサの追求はヘラ師の永遠のテーマ。フォーカスされるのはセットのバラケやダンゴになりがちですが、寄って来たヘラを仕留めるためのクワセも例外ではありません。先日発売された新商品の力玉ハードSとハードMをタイミング良く手に入れたので、今日はセットをやろうと考えていました。行き先はおばやんちと決めていたので迷いはありません。昨夜降った雨が若干気掛かりですが、子供達を送り出したらそそくさと海老瀬フィッシングセンター(おばやんち)へ。

2024/06/04 群馬県 海老瀬フィッシングセンター(おばやんち) フィールドデータ

まとまった雨を降らせた低気圧通過後の晴れ間。終日吹き続ける風が少しやっかいな1日でした。

当日のフィールドデータ

2024/06/04 9:30~15:00
天候:曇りのち晴れ 前日は晴れ
気温:24℃ 前日より2℃下降
水温:24℃
水質:クリア
水量:平常
風 :南向きの風。時おり強め。

当日の水色。雨の影響はほとんど無く、想像以上に高い透明度でした。

水温もイメージ以上に下がらず23℃台後半!これはいけるんじゃないでしょうか?

今回使用した道具と仕掛けのセッティング

今日のメインテーマは新商品である「力玉ハードMとS」の実力テスト‼実釣性能はもちろん使い勝手や既存製品との性能差を確認します!

今回使用した竿と仕掛け

竿:12尺
ウキ:パイプトップ6㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS 上0.5号 ・8㎝ 下・0.5号 30~40㎝
ハリ:上・オーナーばり バラサ7号 下・オーナーばり 玉釣3号 

釣り場に向かう車内では浅ダナセットだし10尺前後かな?とほんわかイメージしていましたが、着いてみると想像の倍以上釣り人がいる状態で急遽人災対策として12尺を選択しました。スタート時は上記セッティングをベースに下ハリスのみ40㎝でセットしてスタート。バラケのダンゴを目一杯抱えさせるためにウキのトップは出し気味して7目中5目出しでエサ落ちとしました。

本日のエサとブレンド

ヤグラとふぶきは全く異なる性格ながらコンセプトは非常に近いと感じる製品。次世代と言えるセットのバラケには非常に高い実釣性能がありました。

今回もへらエサパワーブックを手本にしたブレンドパターンを試してみる事に。盛期に強いヤグラメインのバラケは自ずと期待が高まります。

粒戦:0.5(50cc)

粒戦細粒:0.5(50cc

水:1.5(150cc

ヤグラ:1(100cc)

ふぶき:2(200cc

実釣開始

各エサのサイズ比較。左から力玉ハードS、Ⅱ、M、力玉大粒、ハードL、ハードⅢ。クワセエサの重要要素である「重さ」も左から右に向かって重くなっていきます。

おばやんちでは常連さんの定位置となるトタン側に釣り座を構えて釣行開始。トタン側の釣り座は常にエサを打たれているので居付きのヘラブナ達も多く早い段階で反応が帰ってきます。次世代セットバラケのベースエサとも言えるヤグラ×ふぶきをメインとしたバラケはタッチ感はもちろんのこと、持たせる、開かせるが自由自在でコントロール性能が高く、ウキの動きを見て思い通りに調整出来ます。ヤグラは重く、粒子の粗さと独特の粘りがありますが、素直にタテに降るバラケ方が特徴的。盛期のセットはもとより秋から冬にかけての段底で威力を発揮します。一方のふぶきは軽く細かい粒子が目を見張るエサであり、その特製を活かして狙ったタナに留まる性格は両ダンゴの〆エサとしても使える性能を持っています。一見すると正反対の性格と言える両者ですが、使い込んで見るとわかるのはアプローチする角度は全く別ながらも「タナに厚くヘラブナを寄せる」という広義のコンセプトは全く一緒という点。従来のセットバラケよりも一層強力となったヘラブナを1点に力強く凝縮させる性格は、クワセとの接点をより多く増やして喰いアタリが出る機会を爆発的に増加させてくれます。

玉釣3号にセットした力玉ハードM(上)とハードS(下)の画像。大まかなサイズ感が伝わるでしょうか?

そんなバラケのサポートを受けて実力を発揮するのは、今回メインとなる力玉シリーズ達。つい最近リリースされた力玉ハードのSとMサイズはジャストなサイズ感で従来の通常力玉の弱点だった釣持ち(エサ持ち)も大幅に強化されて登場を待ちわびていた方も多いのではないでしょうか?名に「ハード」とつくように先行リリースされていた力玉ハードビッグⅢやハードLと同等の素材を使った張りと硬さは今回のようにヘラブナの寄りが強い時期にしっかりと待つことの出来るクワセエサとなっています。今日は時おりLを交えながらも新商品であるSとMをメインに使いましたが、Sの小さくて軽量コンパクトな特性は適水温を大きく下回り、活性が落ちて少し喰い渋りが見られる時期に有効な特性で、現在のような盛期では逆に軽すぎて思うように喰いアタリが出せずにカラツンが多発しました。Mサイズに関しては非常にオールマイティーな性格。抜群のエサ持ち性能は高活性のヘラブナ達にも落とされにくく、春~晩秋にかけての幅広いシーズンで活躍するでしょう。本日もMサイズをメインで使いましたがヘラブナの吸込みも文句無し。しっかりと口内深くにハリ掛かりする事が多く、ヘラブナ達が違和感無く食いに来ている何よりの証拠だとハードMの実力を確信しました。また、バランスの良いサイズ感と重量設定は、おそらく活性の残る時期での段底等でも非常に有効ではないでしょうか?1日使い込んだ率直な感想は盛期のセットや段底には最高のアイテムだなと言うイメージが強く残りました。

釣りに話を戻すと30分もしないうちにサワリが出始め、ウキは直ぐ活発に動き始めました。ブルーギルも多い釣り座なので慎重にウキを観察していると打ち返し→ナジミ際に強烈な消し込みアタリ!スレではないか?と半信半疑なアタリも取り込んでみたらバッチリ口に掛かっていました。クワセエサをハードSとMでローテーションしていましたが、反応が多いのはハードMの方。途中からはハードMをメインに釣りを組み立てますが、ナジミ際のサワリが強くスレアタリやカラツンが多かったため早々に下ハリスを40→38㎝へ。徐々に詰めていきますが、下ハリスの長さにはかなり敏感なようで、少しでも短くするとパタッと反応が無くなります。今日はウキの動きや反応を見て下ハリスの長さを30~40㎝の間で頻繫に交換しましたが、1番良い反応が多かったのは結果的に36~38㎝前後となりました。また、今回の釣行ではバラケの方を喰ってきてしまう事も多々ありましたが、それも想定していたこと。しっかりとバラケを持たせることで無理にクワセの方に向けず、アグレッシブなパワーセットのスタイルとする事で、気難しいながらも釣果を伸ばす事が出来ました。

盛期の浅ダナセットで実釣テスト!力玉ハードS、ハードMのインプレッション 釣果と振り返り

「30枚いけるだろう」となぜか根拠の無い自信をのぞかせていましたが、ここが周辺では屈指の高難易度を誇るおばやんちであることをすっかり忘れていました。目標までは1歩届かず・・・ぐぬぬ・・。

力玉ハードSとハードM。1日使い込んだ感想はイメージ以上に良い商品だと感じました。サイズ感もジャストサイズで思っていたよりも軽く仕上がっている上に優秀なエサ持ち性能は、クワセエサとしては完璧に近いスペックと言えるでしょう。専用の漬け込み液もリリースされていますし、従来のスタンダードな力玉で多かったさなぎ漬けなどの手前を加える手法もこれから登場しそうな予感。本格的なセットの時期までにしっかりと自身の戦力に加算出来るよう、力玉ハードシリーズをさらに使い込んでみたいと思います。

★本日のリザルト★

釣果
満足度
おすすめ度

最後までお読みいただきありがとうございました。

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