釣行記

2024/05/23 浅ダナ両ダンゴで今期ベストリザルト!! 埼玉県 5月の椎の木湖釣行記

カレンダーを見ながら椎の木に行くかどうか考えていました。今回を逃せは5月中の椎の木釣行はほぼ不可能。行くなら今日しかありません。仕事中にこっそり椎の木のホームページを覗いてみるとそこそこ釣れてる様子でしたが、財布の中身は先月よりも火の車状態であることが釣行を決行するかどうか悩む直線的な原因となっていました。この時期にベストパフォーマンスを引き出すならやっぱり「浅ダナ両ダンゴ」とうっすらイメージしていましたが、思ったよりもタナを取ったチョーチンメインの釣りの方が安定した釣果が出ている状況にどことなく乗り気にはなれなかったのも事実。しかしながら当日はなぜか予定よりもずっと早く目が覚めてしまい、「これは椎の木に行け」という事だな!と半ば勝手に決めつけて、一路大型のヘラブナ達が待つ 椎の木湖 へ。

2024/05/23 埼玉県 5月の椎の木湖 フィールドデータ

午前中は風も無く穏やかな日となりましたが、ヘラブナ達は思っていた以上に気難しくセレクティブ。目まぐるしく変わるパターンを追い続ける事が大変な1日でした。

当日のフィールドデータ

2024/05/23 7:00~16:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:25℃ 前日より4℃下降
水温:22℃
水質:少し濁り
水量:やや増水
風 :午後から南風

当日の水色。連日強く吹いた風の影響か、いつもは底に並ぶ基礎石がキレイに見えますが、今日はほとんど見えませんでした。

スタート時の水温。午後は24℃近くまで上昇しました。

今回使用した道具と仕掛けのセッティング

時間帯ごとに変化するパターンに対応するため交換したハリとハリスの一部。最後に数え直したら合計18本もありました。

今回使用した竿と仕掛け

竿:8尺
ウキ:パイプトップ6.5㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上・25㎝ 下・35㎝
ハリ:上下オーナーばり バラサ6号

竿は8尺。私の椎の木湖釣行ではもはや定番と化している浅ダナ用の短竿をセレクトし、散々迷ったあげくに今回もメーター両ダンゴの釣りでスタート。途中で差し替えた6.5㎝のウキは最終的に9メモリ中6目出しでエサ落ちのセッティングとし、浅ダナ両ダンゴらしい早い展開を目指しました。

本日のエサとブレンド

エサのブレンドパターンは、この時期すっかり最有力候補となったボソッ気重視のセッティング。やや水を少なくして硬ボソに仕上げたエサが最も好反応でした。

今日は最近好調なブレンドパターンからスタート。朝から反応が得られたためエサに迷いはありませんでした。途中で手水を加え、ヤワネバタッチのダンゴも試しましたが反応はイマイチ。作ってからしばらく時間が経ち、水分が軽く飛んだ状態のエサが1番好反応でした。


カルネバ:1(200cc)

凄麩:2(400cc)

バラケマッハ:1(200㏄)

水:1(200cc

いつものブレンドパターンより凄麩が多いのはボソッ気を狙っての事。マッハは200㏄と記載していますが、実際は山盛り1杯だったので220㏄位入っています。逆に水は少し少なめ(190㏄くらい)がベストでした。私としては珍しく、1回のエサ作りで多めの量を作るようにしたのは経時変化で水を吸ってベストな状態に仕上がったダンゴを出来るだけ多くストックする目的と、作った際の小さな「誤差」を出来るだけ少なくする狙いがあります。

トーナメンター直伝!釣り勝つための浅ダナ両ダンゴおすすめエサブレンド3選圧倒的な手返し速度と早いゲーム展開で、盛期においては最強の呼び声高い浅ダナ両ダンゴの釣り。ダンゴならではの爆発力とアクティブなヘラブナ達...

実釣開始

今回は最近実績の高い400番台の釣り座でスタート。人気の管理釣り場では事前のリサーチも大切です。

最近好調な短竿チョーチンか、予定通り浅ダナの両ダンゴか・・・釣り座を決めた後でも優柔不断な私は悩んでいましたが、ここは予定通り最も得意とする浅ダナ両ダンゴで様子を見てみる事に。普段スタンダードとしている6㎝のパイプトップをセットしたセッティングでテンポ良く打ち返していくと20分もしない間にサワリが出始めます。大型ヘラが名物の椎の木としては弱いサワリになんとなくジャミっぽいなー。と感じていると、やがてウキには明確な「ウケ」が表現され始め、ナジミ際に小さなアタリが混じるようになってきました。

ここまでは順調な滑り出し。次に喰いアタリが多く出るタイミングを模索していきます。チョーチン、浅ダナ問わずダンゴの宙釣りの場合、先ず最初に見極めるべきは「ナジミ際」で喰いアタリが多発するのか「深ナジミして仕掛けが安定してから」喰いアタリが出るのかの部分。アタリの出る位置やタイミングを掴めれば、自ずと釣果も底上げ出来ます。前者の場合はウキをPCやグラストップに変更し、ハリを軽くハリスを長く、太くして「追わせる」方向へ。後者の場合はある程度ハリスは短く、エサが持つようハリのサイズに気を使って「タナを作る」イメージとなります。今回、前半戦は圧倒的に前者のパターンだったのでスタート時はハリスを0.6号上30㎝/下40㎝ハリを5号とし、ナジミ際の早いアタリをとらえる作戦としました。

釣りを開始してから約1時間。ポツポツと釣れてはいますが、ヘラブナが厚く寄って来たのか今度はナジミ始めるスピードがどんどん遅くなっていきます。食い上げも多くウキの動きから魚がウワズっているのが良くわかりましたが、難しかったのはアタリの出るタイミングや強さがコロコロと変化すること。10時位まではナジミ際のアタリと食い上げで釣果を積み重ねましたが、しばらく釣り続けるとアタリやサワリがどんどん弱くなる→ハリやハリスで調整してサワリを復活させる→また、反応が悪くなる→再度ハリやハリスを調整→今度はカラツンオンパレード→調整する→一時的に復活するも直ぐ振り出しに戻るの繰り返しで、パターンらしいパターンを見つけられないまま釣果も伸び悩んでいました。周囲の釣り人も竿を曲げている人を見つけられないほどの状況で、トーナメントレイクらしい気難しさ全開の椎の木湖に苦戦を強いられてしまう展開となりましたが、再度状況が変わったのは11時を回った辺りから。今度はエサが持たなくなってしまいます。激しいウケをやっと躱し、ナジミ始めたと思ったら直ぐエサ落ちとなる状況に今度はハリスを0.5号上30㎝/下40㎝ハリを6号にチェンジし、エサのタッチはそのまま仕掛けのセッティングでエサを持たせる方向に。変更直後は少し安定したものの、30分もしないうちにまたしても同じ状況に陥ってしまい、今度はハリスを2㎝づつ段階的詰めて上25㎝/下35㎝としたところでようやく狙ったウキの動きが出るようになりました。

それでも釣れるには釣れているけどいまいちパッとしない、どう考えても決定的な打開策が必要な状況であることに変わりはありません。このまま続けてもおそらく目標としていた50枚/50㎏には遠く及ばないでしょう。ここまでハリやハリスを調整してごまかしてきましたが、いよいよウキ自体も変更し、大きくセッティングを変える必要性を強く感じるようになりました。セッティングを変えるなら現在考えられる方向性は2通りあり、「現在使用しているウキと同サイズのウキをベースとしながら、PCトップを用いたウキに変更し、ナジミ際のアタリにフォーカスするパターン」と「今よりもオモリ負荷量の多いパイプトップのウキに変更し、ナジミのスピードを上げてエサを持たせるとともに、食い上げのアタリも取りながらもイチかバチかタナの安定を狙うパターン」の両者。ナジミ際の小さなアタリをとらえるならムクトップのウキが絶対的に有利ですが、食い上げ独特の微妙な動きや違和感をハッキリ表現させるなら浮力の高いパイプトップがベスト。しばらくエサ打ちしながらも悩み続けた結果、これからヘラブナ達の活性はもっと上がるだろうとウキを1サイズ大きくしてオモリ負荷量を増やし、さらに強い釣り、攻めの釣りにシフトする事に。

この判断は結果として大正解でした。やはり釣りはハリにエサがついていて初めて成立します。ナジむスピードが加速して、しっかりとエサがタナまで持つようになったセッティングはウキの動きも安定するようになって深ナジミした後でもだんだんと強い喰いアタリが出るほどになりました。読み通り時間が経つにつれてアグレッシブさに磨きの掛かったヘラブナ達は相変わらず食い上げでもナジミ際でも力強いアタリが返ってくる状況となり、とうとう浅ダナ両ダンゴらしい怒涛のラッシュが始まりました。

ダンゴは大きめ(親指の爪よりちょっと小さいくらい)なモノをラフに付け、ハリのチモトを1プッシュしてタナまで持つように付けるのがベスト。1目残すように深ナジミさせ、2目返してきたら切って打ち直す早い展開です。

エサの付け方にも工夫が必要で、エアを含ませた開きの早いエサを大きめにエサ付けし、エサのサイズでラフにまとめたエサを強引にタナまで持たせるイメージ。無理に粘らず、深ナジミしても10秒と待たずに切って打ち返します。この様な早いテンポで打ち返す事により寄せたヘラブナを足止めし、1枚1枚をていねいに拾っていくように釣り続けると理想的なウキの動きは途切れる事も無く、13時30分の時点で目標としていた50枚/50㎏超えに到達しました。

予想していたよりもずっと早い目標達成に、「これは80㎏位釣れちゃうかも?」と一瞬浮かれましたが、直後に吹き始めた南風によってまたしてもヘラブナ達の反応が変化します。サワリが明らかに弱くなり、喰いアタリは出るものの、ほとんどがスレかカラツン。その状況に対応するためまたしてもハリとハリスのセッティングをとっかえひっかえしますが、症状は改善されず・・・ついにはエサさえも1度作り直し、カルネバを減らしてBBフラッシュを足した変則的なブレンドパターンを試したり、カルネバを抜いてカクシンベースのエサを使ってみたりしましたが効果は現れないまま、今までの展開がウソのように釣れない時間が続いてしまいます。

しかしながら発見もありました。風が吹き始めて好調となったのはなんとチョーチン勢。苦戦する浅ダナ勢を尻目に安定した釣果を重ねています。決して爆発力はないものの、淡々とスコアを伸ばす釣りは私自身、チョーチンに切り替えるべきか否か?をしばらく考えさせられる状態でした。時刻は14時30分を回っていましたが、さっきまでの圧倒的な釣果が戻って来る保証も無い、厄介な南風が止むがどうかもわからない現状を加味すればチョーチン両ダンゴへのシフトチェンジも十分有力な選択肢となり得ます。最終的にはもう少し状況を見極めるため、今打っている残り少ないエサを打ち終えたら判断しようとしましたが、再度ハリを6号→5号に変更し、ハリスも0.6号の30/40㎝とスタート時のセッティングに戻す事によって喰いアタリは土壇場で復活。15時過ぎには完全とはいかないまでもそこそこペースを取り戻し、納竿時間までに69枚/75kgの釣果を残す事が出来ました。

浅ダナ両ダンゴで今期ベストリザルト!! 埼玉県 椎の木湖釣行の釣果と振り返り

当初50kgを目標としていましたが、ゴリゴリに押し切って久しぶりの竿頭を獲得。浅ダナ両ダンゴは高い爆発力があるものの、穴が開く時間も多くリスキーな一面もありました。

珍しく釣り始めの時間も早かったので目標以上の釣果を残す事が出来ました。おおむね思い通りに事が進み、良く釣れたとは思うものの、個人的にはイメージしている以上に難易度が高く人気管理釣り場らしい気難しさを感じた1日でした。今回の釣行では、ウキの動きを正確に読み解いてハリやハリス、ウキの積極的な変更と、エサの付け方やタッチ感等、細かい部分を上手く状況にアジャスト出来た事が大きかったですね。当初は乗り気でなかったけれども、終わってみたら行って良かったなと思える満足度の高い釣行になりました。

出典:椎の木湖様

周囲も苦戦していると思っていましたが、最終的なリザルトをのぞいて見てみたら、意外と釣れていたんですね。途中でアジャストに成功しなければ竿頭も危ない状況でした。

★本日のリザルト★

釣果
満足度
おすすめ度

最後までお読みいただきありがとうございました。

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