釣行記

2024/04/15 カラツンの原因と対処法 埼玉県 加須吉沼釣行記

天候にも恵まれた久しぶりの平日休み。今日は浅ダナでセットをやろうと数日前から決めていました。先週末から季節外れの暖かさですっかり桜も散ってしまいましたが、水中の季節は着実に進んでいるはずです。乗っ込みには少し早いけれども十分水温の上がったこの時期はセット釣りで数も型も期待が出来る非常に面白い時期。この絶好のタイミングを最大限活かし、充実した休日を過ごせる管理釣り場と言えば、自ずと行き先は決まってきます。今回は珍しく、釣り方も行き先もあらかじめ決まった状態で、迷うことなく 加須吉沼 へ。

2024/04/15 埼玉県 加須吉沼 フィールドデータ

当日朝の空模様。雲1つ無い青空は、今シーズン初のパラソル案件な1日となりました。

当日のフィールドデータ

2024/04/15 9:00~14:30
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:28℃ 前日より4℃上昇
水温:18℃
水質:ややクリア気味
水量:30cmほど増水
風 :昼過ぎ頃から時より弱い東風。水面が少し波立つ程度

当日の水色。久しぶりの加須吉沼は思っていた以上にクリアな水質でした。

水温は18℃。予想以上の高水温に期待が高まります。

今回使用した道具と仕掛けのセッティング

ナジミ際のダンゴを追わせて釣ることが有効となる春の両ダンゴ釣り。イメージ以上に繊細な釣りを制するにはPCトップのウキが必要不可欠です。

今回使用した竿と仕掛け

竿:9尺
ウキ:PCトップ6㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ0.8号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS0.6号 上・30㎝ 下・40㎝
ハリ:上下オーナーばり バラサ5号

春先の浅ダナ両ダンゴでキモとなるのはナジミ際のスピードを抑え、ヘラブナにエサを追わせて喰わせる事。ハリはいつもより小さめの5号に、0.6号と太めのハリスでエサの滞空時間を極力増やすセッティングとしました。活性は高いけど少し気難しさの残る春のヘラブナには様々な工夫が必要となります。

本日のエサとブレンド

今季初の両ダンゴは、とりあえず馴染みのブレンドパターンで開始。エサのブレンドうんぬんよりもエサの「硬さ」が今回重要なファクターとなりました。

試しの両ダンゴで手応えを感じた後、用意したのは「いつもの」浅ダナ両ダンゴ用ブレンド。今回はどんなブレンドが効果的か?よりも両ダンゴの可能性を探る側面の方が強い釣行となりました。

カルネバ:2(400cc)

バラケマッハ:2(400cc)

浅ダナ一本:1(200cc)

水:1.25(250cc

実釣開始

今日の釣り座はさくら桟橋東側北向きの249番。乗っ込みを控えた春は、すぐそばに浅場を備えた釣り座の方が有利な気がして選びました。

冒頭部分で「浅ダナのセットをやる!」と公言したにもかかわらず、タックルやエサのセッティングを見れば分かるように、最終的には浅ダナの両ダンゴをやりました。平日なのに以外なほど多いお客さんにどこに座ろうか釣り座で少し迷いましたが、目ぼしい釣り座には先着がいたために普段はあまり入らないさくら桟橋の東側へ。予定通り9時過ぎから始めた浅ダナセットの滑り出しは好調で、1ボール打ち切った際の釣果は7枚でした。他の釣り人は半数が底釣り、もう半数はチョーチンといった割合でしたが、狙った浅ダナセットの釣りが思っていた以上に釣果に恵まれた事に気を良くしていたのもつかの間、時間が経ち、気温と水温が上がるににつれて少しずつカラツンが増えてきました。朝と昼の気温差が大きくなりやすい今頃の時期は、1日の中で水温の上下動が激しく、コロコロと魚の活性が変化しやすいのも想定内。魚の活性が高すぎる事がカラツンの原因と考えて40㎝でスタートしたハリスを38→36㎝と少しずつ詰めていきます。しかしながら全く好転しない状況に、今度はハリスの長さそのままにハリのサイズを1ランク大きく、重くして様子をみる事に。高活性な状態ではハリが軽すぎると魚に煽られてしまい喰いアタリにつながらない場合もあります。しばらくはこのまま釣りを続けますが、強いサワリ→理想的な喰いアタリにドンピシャのタイミングで合わせてもカラツンかスレ。1度状況を整理するためにハリのサイズとハリスの長さをリセットし、状況を紐解きながら調整し直しても結果は同じになってしまいます。セット釣りの場合、カラツンやスレが多発する原因は、ほとんどが下ハリのセッティングに起因するモノですが、どれだけ良い喰いアタリを出しても下ハリに付けたクワセ(今回は力玉大粒のさなぎ漬けを使っていました。)が落とされずに帰って来るのを見て違和感を覚えました。

もしかしたらバラケのダンゴの方にアタっているのかも?

今日はバラケがナジんでウキが深く入っている状況で喰いアタリが出るパターンがほとんどでした。いくら下ハリをいじってもカラツンかスレになってしまう状況を考えると、バラケを喰ってきていると考えれば説明がつきます。私自身、両ダンゴの釣りがシーズンインするのはだいたいゴールデンウィークを過ぎたあたりでしたが、もしやの可能性を確かめるべく、ひとまずはカクシンを単品で100㏄ほど作り両ダンゴを試してみる事に。

タナはだいたい60㎝程度のセッティングからスタート。春の両ダンゴと言えば追わせの釣りが有効なため、いつもより小さいハリと太く、長めのハリスで様子を伺います。ウキはセット用で使っていたややショートなパイプトップから長いトップを持つPCへ。ナジミ際の小さいアタリをとらえるには、ストロークの長いトップにレスポンスの良いPCが欠かせません。セットから両ダンゴに切り替えてしばらくは、いまいち煮え切らないウキの動きでしたが、午後になり弱い東風が吹き始め、しっかりとエサを作り直してからは、ナジミ際に狙ったような強い喰いアタリが連発し始めました。

いつものことですが大切だったのはエサの大きさと硬さ。ナジミ際でベストな状態となるようにダンゴの大きさはハリがやっと隠れる程度、小指の爪くらいの大きさでエサの硬さは豆腐と同等くらいのタッチ感が◎。今回使用したブレンドは元々エサ持ちが良いので、しっかりとエサ付けせずにラフに丸めた程度が好反応でした。ラスト1時間はほぼ入れ食い状態。今シーズン初のりゃんこも3回ほど炸裂して、私としては珍しく刻々と変化する状況に、上手くアジャスト出来た1日となりました。

カラツンの原因と対処法 埼玉県 加須吉沼釣行記の釣果と振り返り

20枚釣れれば大満足となるような状況下、両ダンゴでの釣りが上手くハマって釣果が伸びました。日によってはセットと両ダンゴどちらも有効となる過渡期ですが、見極めの重要度を改めて再認識しました。

春を通り越して初夏を思わせるような1日でしたが、釣り場のコンデションにも恵まれて良い釣りが出来ました。釣りをしていても気持ち良く、春のヘラブナは引きも強くトルクもあるので大満足。またチャンスがあれば・・・というか出来るだけ近いうちに再度吉沼に足を運びたいと思います。

★本日のリザルト★

釣果
満足度
おすすめ度

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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