前回の釣行以降、子供のインフルエンザから始まり終わったと思ったらまさかのコロナ感染・・・やっと家族全員が回復し、釣りに行けるようにはなったものの、今度は自宅の送電線トラブルが起因するネット環境の不調とドタバタする日々を過ごしていました。マルキューさんから新エサである「ふぶき」がリリースされ、手に入れてはいましたが、実戦投入は未だ実現していない状況。いろいろガマンしやっと迎えた釣行チャンスは2月とは思えない絶好の釣り日和にも恵まれ、ウズウズした気持ちを抑えきれずに行ってきました久しぶりの 加須吉沼 へ。
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2024/02/20 埼玉県 加須吉沼 フィールドデータ
当日の空模様。2月とは思えないほど日差しの強い1日で、首元が軽く日焼けしました。
当日のフィールドデータ
2024/02/20 10:00~15:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:22℃ 前日より7℃上昇
水温:10℃
水質:平常よりかなりクリア
水量:平常
風 :午後から弱い南の風
2週間ほど前に降った雪の影響か水質はかなりクリア。水中の杭がくっきりと見える透明度でした。
水温はまさかの2ケタ台!今日の釣果に期待が高まってしまいます。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
今日の釣行はウキをとっかえひっかえ。バラケを持たせたり抜いたり、時間帯ごとに変わるヘラブナの活性に合わせエサと仕掛けのバランスを調整していきます。
スタート時セッティング
竿:8尺
ウキ:PCトップ5㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗ヘラ スーパーフロロ道糸GL0.6号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS 上・0.5号10㎝ 下・0.3号60㎝
ハリ:上オーナーばり バラサ6号 下オーナーばり へら玉釣2号
気温上昇の影響を1番受けやすいのはもちろん浅いタナ。水温が上がり、ヘラブナが活発に活動を始めるまではガマンとなりますが、早春のこのような状況ではタイミング次第で爆発的な釣果を期待する事が出来ます。せっかくのチャンスをモノにするためにも、浅ダナ以外の釣りは思い浮かびませんでした。
本日のエサとブレンド
初めて使う「ふぶき」は特性がわからないので、まずは大人しく裏書のブレンドパターンを試します。
本日は新エサの「ふぶき」を活かせるブレンドパターンをチョイス。初めて使うエサは特性を掴めるまでじっくりと使い込みます。仕上がったタッチ感はイメージ通りしっとりとしたダンゴタッチでハリ付けもしやすく、好印象でした。
粒戦:1.5(150cc)
粒戦細粒:0.5(50cc)
水:2(200cc)
~7分吸水~
セット専用バラケ:1(100cc)
ふぶき:2(200cc)
クワセは自家製のさなぎ漬け力玉(ノーマルサイズ)を使用。大粒も試しましたが今日はカラツンが多発しました。
実釣開始
上着がいらないほど暖かくなった午後からは少し南風が吹きましたが、このタイミングでの弱い風は大歓迎。表層付近の水をかき混ぜる風は水温上昇を加速させてくれます。
単日ながらポロポロと暖かい日のあるこの時期は、バラケのセッティングに悩みます。厳寒期の釣りをイメージした抜きの釣りをメインにするか?いち早く春を迎えたヘラブナを相手に持たせ系のセットで攻めるのか?日替わりどころか、同じ日でも午前と午後でガラッと変わるような時合を読み解き、釣りを合わせる事が釣果を伸ばすカギになりますが、こればかりは魚達に聞いて見ないとわかりません。朝一は大苦戦でも午後からは入れ食い状態!なんてこともこの時期の醍醐味。2月にもかかわらず夏日一歩手前のコンデションを追い風に今日は得意の浅ダナで釣りを開始します。
釣りを開始して直ぐは、浅ダナらしいハイテンポな手返しを大切に、まずはキッチリと魚をタナに集めることを意識してバラケを打ち返します。今日は新エサである「ふぶき」をメインに据えましたが、裏書通りに作ったバラケは細かい粒子がほど良く水分を吸ってしっとりとしたダンゴタッチが特徴的。それほど開きは強くありませんが、ブレンド次第では面白いエサとなりそうです。
細かい麩をメインとしたふぶきはまとめやすくダンゴっぽいタッチ感が特徴的。軽い麩はタナに残りやすく、バラケが落ち切った後でもクワセにヘラブナを誘導してくれます。
まとまり感のあるふぶきメインのバラケで、まずはヘラブナからの反応を伺います。まずは大雑把にバラケが持っている状態で反応するのか?抜けてからサワリが出るのか見極めます。午前中は少しバラケの残っている状況でサワリが多発したのでバラケを持たせる方向で釣りを展開しましたが、サワリは出るものの、喰いアタリにはほど遠い感じがします。ふぶきはその特性上、抜き系よりは持たせ系のセットバラケとの相性の良いエサですが、軽さが特徴となるきめの細かい麩はタナに残りやすく、長いハリスとの組み合わせは良くないようです。冬仕様となっていた60㎝あった下のハリスを徐々に詰めていき、50㎝まで短くして釣りを再開すると、サワリの回数は減ったものの、その分強い喰いアタリが増え、だんだんと釣りにリズムが生まれてきます。
午後に入ると少しずつヘラブナの活性も上がりはじめますが、今度はバラケが抜けきってからの反応が増え始めます。しかしながら上からバラケを抜いてしまうと反応が鈍ったため、ウキをPCトップ5㎝ボディ→パイプトップ4.5㎝(細パイプ仕様)→パイプトップ4.5㎝(標準)と次々に変更し、バラケをしっかりと抱えさせてタナに入れてから抜く作戦へと変更していきます。今日はバラケが抜け切ってもクワセだけの状態で待っていると、忘れた頃に鋭く強い喰いアタリが出るパターンが多くありました。おそらくはふぶきの軽く漂いやすい粒子と煙幕が、それだけクワセのあるタナに残っているという証拠でしょう。ふぶきのパッケージに書いてある「接近バラケ」というフレーズはそれだけ狙ったタナにバラケを残しやすく、結果的にヘラブナをタナへ集約→クワセに誘導(接近)させやすいということを意味しています。今回、上からバラケを抜いても反応が薄かったのはバラケの煙幕が、クワセのあるタナとリンクしなかったからではないかと。そのまま上でバラケを全抜きし続けていたら、ヘラブナは思いっ切り上づってしまい、釣れなかったと思います。使い続けた事で少しずつふぶきの特性や有効なシチュエーションしっかりと理解出来ましたが、ラスト1時間は入れアタリ状態ながらもカラツンが多かったためかイマイチ勢いには乗れず、3ボールを打ち切って納竿としました。
早春の浅ダナセットと新エサふぶきのインプレ! 埼玉県 加須吉沼釣行記の釣果と振り返り
今日は釣果よりもふぶきのインプレと特性を掴めた事が収穫でした。使いどころを見極めれはふぶきは強力な武器となるでしょう。
ポカポカ陽気に恵まれて、久しぶりの釣行でしたが楽しめました。浅ダナメインで釣りを組み立てたのは私だけのようでしたが、午後からは狙い通りヘラブナ達の動きも活発化して良い反応をもらえたにもかかわらず、上手くアジャストする事は出来ませんでした。
「ふぶき」に関しては抜き系よりも断然持たせ系バラケとしての性能が高く、短めなハリスと組み合わせて多用すると真価を発揮します。そのため短めなハリスが活躍するような比較的ヘラブナ達が高活性なタイミングで活躍するエサとなります。特に両ダンゴにするか?セットにするか?迷うような過渡期には最も威力を発揮するエサで、きめの細かいダンゴタッチはクワセでもバラケでもどっちを喰ってきてもOKなセット釣りを展開する場合には最高のマッチングを見せてくれるでしょう。また、タナに残りやすい特性を活かし、締めエサとしてアクセント的に使ったりする事でヘラブナとの距離を縮める事が可能。厳寒期でもあえて持たせ、タナでしっかり入れて開かせる使い方がベストで、バラケの煙幕をクワセのあるタナで長時間漂わせる事の出来る特性は、低水温で動きの鈍ったヘラブナを時間を掛けて寄せる事ができ、抜きセットと同等の効果が得られます。細かい粒子は人災にも強いので、強いプレッシャーの掛かる週末にもうってつけ。高活性時のさらなる奥の手として、あるいは低活性時の切り札的存在としてふぶきを1袋忍ばせて見るのは有効ではないかと感じます。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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