釣行記

2024/01/30 段底とエサ使いの秘策 群馬県 海老瀬フィッシングセンター(おばやんち)釣行記

昨年の11月以降、平日は加須吉沼、週末は田島池がここ最近のお決まりとなってました。今日ももちろん吉沼に行こうと考えていましたが、朝起きた直後になぜか「おばやんちに行こう」というモードになっていました。最近は「抜き系」の釣りばかりでしたが、この時期のおばやんちなら段底か両グルが大本命です。1月の平日釣行ならいつものスロースタートでもそれなりの釣り座を確保できるだろうと、子供達を学校へ送り出した後は本日の作戦をイメージしながら 海老瀬フィッシングセンター(おばやんち) へ。

2024/01/30 群馬県 海老瀬フィッシングセンター(おばやんち) フィールドデータ

今回は晴天無風で絶好の底釣り日和に恵まれました。防寒着を着込むと汗ばんでしまうほどのポカポカ陽気は3月頃の陽気だったそうです。

当日のフィールドデータ
2024/01/30 10:00~15:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:12℃ 
水温:7℃
水質:平常
水量:平常
風 :無風

当日の水色と水温。水温は思ったよりも高い7℃台でした。今回は連日エサを打たれているエリアであるうえに、居着きのヘラブナも多く、通年を通して魚影の濃いトタン側に釣り座を構えました。

今回使用した道具と仕掛けのセッティング

サワリもアタリも小さくなる厳寒期は、どうしてもウキが小さくなりがちですが、今回は15尺の竿に見合うスタンダードなサイズのウキをチョイス。しっかりとした浮力のあるウキは、流れに強いだけでなく、十分なオモリを背負う事が出来るので、この時期に必須となる振込み精度を格段に向上させてくれます。

スタート時セッティング

竿:15尺
ウキ:PCトップ12㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ0.8号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS0.4号 上・15㎝ 下・60㎝
ハリ:上オーナーばり バラサ7号 下オーナーばり リグル3号

今回段底で使用したタックルのセッティングは至ってオーソドックスでシンプルな構成。おばやんちで15尺だとやや「沖段底」になりますが、晴天無風の今日のコンデションならデメリットよりもメリットが光ります。底取りは時間をかけキッチリ行って、下ハリスの這わせ幅は必要最低限(今回は約5㎝)とし、繊細なサワリも逃さない作戦です。

本日のエサとブレンド

段底で使用したバラケは「いつもの」ブレンドパターンですが、今日は作り方にひと工夫加えてみました。思いつきでトライしましたが、結果はイメージ以上でした。

段底のバラケでメインとしているヤグラは非常に優秀なエサですが、皆さんもご存知の通り‟経時変化”が強烈なエサ。空気の乾燥しているこの時期は変化するスピードも早く、発生する強いネバリをコントロールする事は大変です。今回のエサでは、このブレンドをより扱いやすくする作り方にトライしました。

【エサA】

ヤグラ:1(100cc)

段底:1(100cc)

水:0.5(50cc

【エサB】

セット専用バラケ:2(200cc)

水:0.5(50cc

【エサC】

粒戦:0.5(50cc)

水:0.5(50cc

※エサCの粒戦は計量カップなどで水を吸わせておき、エサAとエサBを混ぜ合わせる時一緒に投入する。

エサはAとBをそれぞれ別のボールで作り、バラケが十分水を吸ったら1つにします。(この時に粒戦も一緒に入れる)このようにして作るとヤグラ特有のネバリでしっかりとタナまで持ちながらも、開くタイミングを格段に調整しやすい特性を持った理想的な段底のバラケが出来上がります。この方法で作ったバラケは経時変化も少なく、状況によってエサB(セット専用バラケ単品)の方を追い足しすれば初期のタッチ感と開き具合のコントロールは自由自在。より、その時の状況に合わせやすいエサに仕上がりました。

下ハリには段底で定番となっている力玉ハードⅡのさなぎ漬けを使用。適度な重さとハリ持ち、そして転がりにくい楕円状の形は「待ち」の時間が多い段底にうってつけです。

実釣開始

厳寒期の釣りではバラケの打ち過ぎも魚を遠ざける要因となってしまいます。ウキから伝わる数少ない魚からのシグナルを頼りに、反応の良いアプローチ方法を探っていきます。

最近足が遠のいていたおばやんち。持っている情報と言えば「とにかくシブい」というマイナスな情報だけでした。知り合いの話では先週末のおばやんちはお客さんが40人ちょっといましたが、釣れた釣り人は8人だけで全員1~2枚の釣果。竿頭は7枚の釣果を残したものの、残りの釣り人はみんなボウズという状況だったそうです。竿を出す前に聞いていたら釣りを始める事自体をためらってしまうような情報でしたが、厳寒期のおばやんちなんていつもこんな感じだし、もうエサも作ってしまったしで、とにかくボウズだけは避けようと釣りを開始しました。今日のおばやんちはお客さんが私を含めて20人程度。7割ほどの方が段底で残りはおそらく両グルといった割合。どの釣り人も竿は曲がらず他人の釣りから釣果につながるヒントはもらえそうにありませんでした。

とりあえずは変な先入観を捨ててオーソドックスな段底を展開しようと、特に何も考える事なくエサ打ちを開始。ウキのトップギリギリまでしっかりとナジませてからキッチリ勝負メモリまで出るように、わりと早いテンポで釣りを続けると、20分するかしないか?という割と早いタイミングで弱いサワリからの微妙なウキの動きで、早々に今日の1枚目を取り込む事が出来ました。

思った以上に早い1枚目と展開で、ホッとしたと同時にかすかな期待を寄せてしまいましたが、それ以降は全くウキが動きません。バラケが落ち切ってからもしつこく待っていると突然サワリも無く急にアタリが出るのが今日のパターン。しかしながら数少ない反応もほとんどがカラになる状況に様々な工夫を重ね、なんとかアタリを出していきますが、バラケの経時変化でネバリが出てしまうと釣りのリズムが悪くなるだけでなく、ヘラブナからの反応も極端に減ってしまいます。私が普段メインとしているヤグラを使った段底のバラケは高い実釣性能を持っている反面経時変化も激しいエサ。前々からこの部分がネックに感じていましたが、今回は、釣り場に向かう道中で上記のブレンド方法を思いつきました。経時変化は0にならないものの、この方法で仕上げたバラケは「持ち」と「開き」のコントロールがかんたんで段底のバラケに必要な要素をバランス良く引き出す事が出来ます。どたん場で編み出したバラケは魚からの反応も今まで以上に好反応で、午後から夕方にかけては毎投ごとに鋭いアタリをもらえるようになりましたが、ハリスの長さや太さを変えても、ハリのサイズ自体を変えても、最後までカラツンを消すことが出来ずに、15時のタイムリミットまでポツポツと拾う程度の釣果を出すことで精一杯な1日となりました。

段底とエサ使いの秘策 群馬県 海老瀬フィッシングセンター釣行記の釣果と振り返り

正直かなりキツかったです。なんとかつ抜けは達成しましたが、やはり厳寒期のおばやんちは難しいというのが素直な感想です。

魚は確実に仕掛けの周辺にいるんですが、食わせる事が出来ませんでした。サワリもほとんど出ない状況ではアジャストするにも限界があり、あらためてヘラブナ釣りの難しさ、自身のスキル不足を感じる1日となりました。厳寒期のこの時期は魚の活性次第でどうする事も出来ない事も多々ありますが、段底だけにとらわれず、底を少し切ったチョーチンや浅ダナも試して見れば、釣果も変わったのでは?と感じます。

★本日のリザルト★

釣果
満足度
おすすめ度

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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