「休日出勤の代休、明日取って良いよ。」
前日の終業間際、突然休日を頂きました。急にお休みをもらえると嬉しい反面、全く想定していなかった休日は何をしようか考えてしまいます。私の場合、”釣りに行く”こと自体は直ぐに決まりましたが、問題は”どこ”に行くか?です。シーズンを通して最も水温の下がるこの時期は、釣れる釣り場と釣れない釣り場はハッキリ分かれます。今季1番の冷え込みを毎日のように更新する中、ここ最近では最も釣果に期待が持てる 加須吉沼 へ。
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2024/01/12 埼玉県 加須吉沼 フィールドデータ
当日の空模様。この時期最大の敵となる風の影響も少なく、終日釣りやすい1日でした。
当日のフィールドデータ
2024/01/12 10:00~15:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:12℃ 前日より4℃上昇
水温:6℃
水質:平常よりややクリア
水量:平常
風 :午後から弱い南西の風
水質は前回同様。浅いタナにいるヘラが時おり見える透明度でした。
水温は約6℃。少しずつですが着実に下がり始めています。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
今日の釣行は、知り合いから託された新しいウキのシェイクダウンも兼ねていました。クルージャン製のウキは非常に繊細で、1枚の価値が跳ね上がるこの時期にはうってつけです。
スタート時セッティング
竿:9尺
ウキ:グラストップ5㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ0.6号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS 上・0.5号10㎝ 下・0.3号60㎝
ハリ:上オーナーばり バラサ6号 下オーナーばり へら玉釣2号
前回釣行での手応えと、そのリベンジの側面から、今回は珍しくどんな釣りをやるのか最初から決めていました。この時期は冒頭部分で触れた「どの釣り場で釣りをするのか?」も大事ですが、「その場所にあった効果的な釣りを選択出来るかどうか?」も大切。ちょうど最近、知り合いから譲り受けたウキもチョーチン向きのロングなグラストップを持つウキだったため、使用感を確かめる意味合いも込めて、今日も短竿ライトセッティングのチョーチンからスタートしました。
本日のエサとブレンド
エサは前回同様のブレンドパターンを使用。
使用したセットのバラケはいつもの抜きセット鉄板ブレンド。2ボール目はなぜかセットアップとセット専用バラケのブレンド量を間違えて、一時的に釣れない時間を過ごしました。(笑)
粒戦:1(100cc)
粒戦細粒:0.5(50cc)
サナギパワー:1(100cc)
水:2(200cc)
~7分吸水~
セット専用バラケ:1.5(150cc)
セットアップ:1.5(150cc)
クワセは自家製のさなぎ漬け力玉(大粒)を使用。今日は他のクワセを試そうとは感じないくらいガッチリハマっていました。
実釣開始
先日の釣行とは違い、今日は親指大のバラケを超ラフに付けることが好反応でした。バラケのタッチ感はかんたんに表現すると「とうふ」くらいの柔らかさ。振り込んだ瞬間に水面直下でバラケが開いてしまうような状態になっています。
今日の釣り座は136番。この釣り座を選んだ理由は他より多少魚影が濃いんじゃないか?と考えたからです。この時期の加須吉沼は季節風の関係でほとんどの釣り人が西寄り(事務所側)の釣り座を選びます。魚の行動力が極端に落ちるこの時期は、あらかじめ釣り人側から魚に寄り添う事も釣果を伸ばすために必要な要素となりますが、常に釣り人が入っている釣り座ならヘラブナも居着いている可能性が高まります。私としては珍しく、気の利いた作戦もあってか、最初のアタリは釣りを開始してからわずか10分ちょっとのタイミングでした。5~6投目のナジミ際で2節ほど「ツッ」と入る小気味良いアタリでとらえた1枚は、この釣りの有効性を確かめるのに十分すぎるほど。周囲の釣り人は90%以上が段底かバランスの底釣り、残りは10尺以上のタナを狙った深宙という中で、短竿チョーチンセットをメインに接近戦を繰り広げる私は、いろんな意味でちょっと変わった存在だったと言えるでしょう。それでも魚がタナに入ってくれば連発する事も多かったこの釣りは、厳しい低水温期の中で確実に最強の一角を担う筆頭候補。前回の釣行で得た経験と新しく導入したウキのレスポンスも良好で、1ボール目を打ち終えた時点での釣果は11枚に達しました。
今回は繊細な小ウキのレスポンスを最大限に引き出すために、極細木綿糸のウキ止め+松葉仕様のセッティングを早起きして作成しました。ナイロンライン0.6号をメインに、水の抵抗を抑えたコンパクトでライトなセッティングは、使用感や操作性を高めるとともに、水中のちょっとした変化をよりダイナミックに伝えてくれます。
昼過ぎになると徐々に魚がウワズリはじめます。ナジミが入らなかったり喰い上げたりするような動きが目立ち始め、今までには無かったカラやスレが増えました。タナも少しずつぼやけはじめ、魚がタナに入っているタイミングではポンポンと連続で釣れますが、釣れる時間帯とそうでない時間帯がハッキリし、釣果に穴が空き始めたため、残り1時間と少しを残した段階で試しに浅いタナへちょっかいを出してみる事にしました。タナをチョーチンからメーターくらいにまで浅くして下ハリスは60→50㎝に。ウキを5㎝ボディ→4㎝に変更して再開しますが、4㎝ボディのウキでは魚からの「アオリ」が強すぎて仕掛けがタナに入っていきませんでした。あわてて4㎝ボディ→5㎝ボディのウキに変更するも、今度はナジミが早すぎて魚からの反応が極端に悪くなってしまいます。ハリスの長さや太さを変更してナジミのスピードを遅くしてみたり、ウキを再度4㎝ボディに戻し、ハリを重くしたりハリスを詰めたり、思い切ってウキ下の長さを変えてみたりしましたが、イマイチパッとせず、浅ダナで釣れたのはわずかに2枚のみ。30分ほどの試釣ではすぐにセッティングを出せず、再びウキを差し替えてチョーチンに戻します。
チョーチンに戻してからは直ぐに反応が戻って来ました。少しカラが出る状況に変化はありませんでしたが、チョーチンにらしくダイナミックにズバズバ入る力強いアタリはやはり別格。人懐っこく寄ってくるセキレイに、バラケをおすそ分けしながら、加須吉沼のポテンシャルと超ライトセッティングのチョーチンを終日楽しむことが出来ました。
激シブの厳寒期を秘密兵器で攻略! 埼玉県 加須吉沼釣行の釣果と振り返り
段底でのトップ釣果は5枚という中で良い釣果に恵まれましたが、新しい課題もたくさん見つかりました。
釣れ始めがイメージしている以上に好調だったため少しビックリしましたが、やはり激シブの厳寒期。最後まで穴を空けずに釣り続ける事は出来ませんでした。今思えば竿を9→8尺に変更すれば結果も変わったかもしれませんが、手応えは十分ありました。そろそろ毎月恒例の椎の木釣行を予定しているので、国内屈指の管理釣り場でも今回のチョーチンを試してみたいと思います。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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