前回のおばやんち釣行にどことなく納得が行かず、近いうちにまた行こうと思っていました。しかしながらこの時期のおばやんちは平日でも満員御礼の人気ぶり。休日に良い釣り座なんてほとんど不可能なためタイミングをうかがっていましたが、週間天気で天候の崩れる予報の出ていた今日ならいくらか空いているだろうと、子供達をサッサと学校へ送り出し、そそくさと海老瀬フィッシングセンター (おばやんち)へ。
今日はおばやんちのマスコットであるオスネコが登場。この釣り場には何匹かネコがいますが、この子はその中でもボス的存在。釣り人からのお供え物と引き換えに釣果を約束?してくれます。
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2023/11/10 群馬県 海老瀬フィッシングセンター(おばやんち) フィールドデータ
久しぶりの曇天。時々雨がぱらつく肌寒い1日となりました。
当日のフィールドデータ
2023/11/10 10:00~15:00
天候:曇りのち雨 前日は晴れ
気温:16℃ 前日より5℃低下
水温:18℃
水質(濁りや水の色):平常
水量:平水位
風 :ほぼ無風
当日の水色。透明度は前回とさほど変わらず。今回はトタン側の釣り座を選択しました。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
今回はチャカグルからスタートしたためPCトップのウキをメインにしました。PCトップは落ち込み時の小さなアタリを表現しやすく、シブい状況で威力を発揮します。
スタート時セッティング
竿:15尺
ウキ:PCトップ6㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上・30㎝ 下・40㎝
ハリ:上下オーナーばり バラサ6号
今回は前回好調だったチャカグルの続きを試そうと、PCトップのウキを用いたセッティングでスタートしました。タナはおばやんちで最も浅いメーター設定。15尺で6㎝ボディのウキを操るのは少々骨が折れますが、ナジミ際の落ち込みアタリに全集中出来る繊細な仕掛けは、現環境のおばやんちにおいて最強の一角になっています。
本日のエサとブレンド
本日は1ボール目グルテン、2ボール目両ダンゴ、3ボール目セットと目まぐるしくエサを変更しました。その中でも1番手応えがあったのはセットのセッティングでした。
今日は新ベら狙いに前回同様の両グルの他、凄麩にペレ軽をブレンドし、ベースとした両ダンゴを使用。3ボール目は釣果を優先し、ここで紹介するセットのバラケを使いました。
粒戦:0.5(50cc)
水:1(100cc)
ヤグラ:2(200cc)
セット専用バラケ:1(100cc)
バラケマッハ:1(100cc)
水温が以外にも高かったこと、1ボール目、2ボール目を打ち切った時点で思っている以上にヘラブナの活性が良かった事を考慮して、数あるセット用ブレンドの中でも比較的高活性時に効果的なブレンドをチョイスしました。メインとしているヤグラは重さがあるだけでなく粒子も荒いので、魚を積極的にコントロールしたい状況で有効となります。
実釣開始
水温は約18℃。予想よりも水温は高い状態でした。
おばやんちは平日でも人気が高く、多少の混雑は覚悟していましたが、釣り場に到着してびっくり!釣り人は自分も含めて5人しかいませんでした。現在では釣りも情報戦。少しネットで調べればリアルタイムの情報はかんたんに手に入ります。また、釣り人は非常に現金なので釣れている釣り場、釣れない釣り場は混雑具合で直ぐにわかるのも事実。つい最近新ベらが放流され、時期的にも賑わっているハズのおばやんちが平日とはいえこれほど空いているということは、それだけ釣れていないということになります。曇天で気温も低く、やっと季節が追いついてきた感の出てきた本日ですが、穏やかな日の続きやすい晩秋の急な天候変化は極端に釣果を左右しやすくなります。釣り場に到着し、この状況を見て感じた私の率直な意見は素直に厳しそう・・・と思いましたが、この状況で釣果を伸ばすなら両ダンゴの底釣りかセット、両グルテンが思い浮かびました。ひとまずは当初の予定通り、両グルテンからはじめて状況を確認しようと釣りを開始しましたが、エサを打ちはじめて1時間近くは全くサワリも無く、そこはかとなく作戦失敗の4文字が頭をかすめました。しかしながら釣れていないのは周りの底釣り勢も同じ。まずは「魚を寄せる事」に集中して打ち返すスピードを保っていると、突然大きなサワリと共にウキが一瞬でワープしたかのような強い消し込みアタリが訪れました。
1枚目を取り込んだあとは断続的にサワリが続き、喰いアタリの出るタイミングも少しずつ早くなっていきました。浅ダナメインの釣りはイメージしている以上にスロースタートとなりましたが、5枚目を釣った頃からはエサがナジんでいく途中の狙ったタイミングでコンスタントに喰いアタリを出せるようになり、時間を追うごとに魚の活性は上がっていきます。この状況ならグルテンよりも通常の両ダンゴの方が勝負も早く効果的かもしれないと、2ボール目はタックルのセッティングそのままにエサを両ダンゴに変更。新ベらも旧ベらもしっかりと釣り込むなら薄くペレットを効かせたダンゴが有効だろうと、さらに攻撃的なセッティングで勝負に出ます。
2ボール目のブレンドパターン
凄麩:2(200cc)
ペレ軽:1(100cc)
浅ダナ1本:1(100cc)
水:1(100cc)
2ボール目のダンゴセッティングは、思った通りの効果がありました。グルテンよりも展開が早く、集魚効果の高い組み合わせは今日のような人災の少ない日にベストマッチ。比較的移動の速いおばやんちの魚の足をしっかりと足止めし、タナを安定させる釣りは釣果を積み上げるスピードをさらにアップさせましたが、午後になり雨足が強くなるとなぜかぴったりとアタリが止まりました。何かが確実に変わった状況で、サワリはあるけれども喰いきらない。そんなウキの動きが続き、これ以上釣果を伸ばすならもうセットしか考えられませんでした。時期的なタイミングを考えれば、今のうちにセットの釣りを試しおくべきだろうと考え、最後の1ボールはセットの釣りを試すことに。
セット(持たせ)のセッティング
竿:12尺
ウキ:パイプトップ5.5㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上・8㎝ 下・40㎝
ハリ:上 オーナーばり バラサ7号 下 オーナーばり へら玉釣3号
ハイシーズンは基本共エサでゴリ押しする脳筋寄りの私ですが、実はセットの釣りも大好きなんです。久しぶりのセット釣りにバラケの大きさやつけ方など、感覚を確かめながら打ち返していくと、反応は直ぐに返ってきました。セットで使用する小さくて繊細なウキを容赦なくバシバシと消し込む強烈なアタリの数々は、それだけで今日の釣りの正解を教えてくれます。途中カラツンが増えたため下のハリスを40→38→36→34㎝と変更。32㎝にした途端反応が鈍くなったので33㎝に戻し、バラケを小さく、しっかりつけるようにすると、ナジミ際にバラケを喰ってくるアグレッシブな魚と下バリを喰ってくる少し活性の落ちた魚をキッチリ釣り込む事が出来ました。最後はナジミ際からバラケが落ち切るまで終始ウキが動き続け、どのタイミングからでも喰いアタリの取れる理想的な状況となりましたが、残念ながら子供を迎えに行く時間となり納竿としました。
両グル・両ダンゴ・セットで攻略! 群馬県 海老瀬フィッシングセンター(おばやんち)の釣果と振り返り
2ケタ釣るのも難しいと感じる状況でしたが、なんとか釣果をまとめる事が出来ました。
肌寒く、暗い空とは一転、イメージしている以上に高かったヘラブナの活性に今日は救われました。しっかりと釣り込むならセットか両ダンゴがベストだったと思いますが、魚とのディスタンス(距離感)は非常に大切だと改めて感じました。特におばやんちのような人災の強い釣り場ではたとえ空いている状態でも魚のポジションが遠く、そこを見極められるか?が重要。これからは今日のようにセットの釣りが活躍するタイミングも増えると思うので、そんな釣りも紹介出来ればと思います。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
最後までお読みいただきありがとうございました。
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